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来季はホンダ!レーシングライダーの石塚健が2025年シーズンの活動体制を発表

バイクのニュース / 2024年11月26日 13時10分

国内外で活躍するレーシングライダーの石塚健選手が、2025年の活動体制を発表しました。

■来季はEWCのSSTクラスにフル参戦

 皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。いつも応援していただきありがとうございます。今回はタイトルにある通り、僕の2025年シーズンの参戦体制をご報告させていただこうと思います。

 実は参戦体制自体は、今シーズンが終わってすぐの10月には決まっていたのですが、色々な準備などがありこのタイミングとなりました。

 ということで早速ですが、2025年シーズンはフランスを拠点とする「RAC41 HONDA」から、FIM 世界耐久選手権シリーズにフル参戦する事が決定致しました。ありがとうございます!!

 この時期はライダーにとって、来季のシートを探したり交渉したりする時期で、中々決まらなかったりすると精神的にも本当に辛い時期なのですが、珍しくこのタイミングで決まっていて発表できるのは嬉しいことで、冬場のトレーニングにも身が入りそうです。

 参戦クラスはスーパーストッククラス(SST)で、使用するマシンはホンダ「CBR1000RR-R」。タイヤメーカーはSSTクラスでワンメイクとなるダンロップタイヤを使用し、チャンピオンシップを戦います。

2025年シーズンはフランスを拠点とする「RAC41 HONDA」から、FIM 世界耐久選手権シリーズにフル参戦する石塚健選手2025年シーズンはフランスを拠点とする「RAC41 HONDA」から、FIM 世界耐久選手権シリーズにフル参戦する石塚健選手

 はい、来年はホンダです!毎年メーカーが変わっていることになりますが、ホンダで言えばCEVレプソルインターナショナル選手権に参戦していた際のmoto2車両が、カレックスの車体にCBRのエンジンの組み合わせだった為、それ以来。とはいえプロライダーになってから、ホンダのバイクでレースをするのは初めてです。

 近年、世界耐久選手権の舞台ではホンダが強さを見せていて、今シーズンのSSTクラスの世界タイトルもホンダが獲りました。日本国内でも鈴鹿8耐や全日本でCBRの強さが目立っているので、期待値はとても高いです。

 個人的にバイクの乗り換えにはかなり慣れていて自信があるので、その点も心配なし。

 肝心なチーム体制ですが、RAC41 HONDAは2022年、2023年と24時間レースで優勝を果たしており、2024年シーズンも3戦中2戦で表彰台を獲得。

 世界ランキングは僅か4ポイント差でタイトルを逃しましたが2位で、スーパーストッククラスで毎年タイトルを争うホンダ系トップチームです。

2024年のEWC ボルドール24時間でポディウムに立つ「RAC41 HONDA」2024年のEWC ボルドール24時間でポディウムに立つ「RAC41 HONDA」

 ホンダフランスからの正式なサポートを受けた、とても力のあるチームから参戦出来ることになり、チャンスをくれたチーム監督をはじめ、日頃から支えていただいているスポンサー様や応援していただいているファンの皆様には感謝しています。

 そして、重要となるのが共に戦うチームメイトですが、長くチームに在籍しているルクセンブルク出身のクリス・リーシュ選手と、新加入となるイタリア出身のケビン・マンフレディ選手。近年ではFIM MotoE 世界選手権にも参戦し、実力、スピード共にトップクラスのライダーです。

 リザーブライダーには、チーム2年目となるフランスの若手、ディエゴ・ポンセ選手という万全の体制となっています。

 ここ数年は僕自身、チームメイトによる転倒やスピード差で正直苦しんできた部分がありました。耐久レースは自分だけが速く走ってもダメだし、スピードもコンスタントに持続させなければいけません。

 もちろん転倒は絶対にしたくないし、それが耐久レースなのですが、来シーズンはその部分に対する安心感が今までとは違います。

 そしてなにより、監督が「来シーズンは世界チャンピオンにならなければならない」と言っていて、そんな環境に身を置けたことに興奮しており、まだシーズンは始まっていませんが「やっとだ」そんな気持ちです。

 目標に向けてこれまでがむしゃらに突き進んで来ましたが、やりたいレースに参戦するのがやっとで、戦える環境、体制を整えることができないことばかりでした。

 やっと世界一を目指して戦えるチャンスが来た。そう思っています。

■世界耐久ロードレースってどんなレース?

 ところで、そもそも世界耐久ってどんなレース?という方もまだまだいると思うので改めて説明をすると、8時間から24時間で開催される耐久レースのシリーズ戦。

 バイクとライダー両方のポテンシャルが試される過酷なレースです。

 スプリントレースと違う点で言えば、まず夜間走行がおこなわれたり、ライダーがコース上を横切りバイクに飛び乗ってスタートする「ル・マン式スタート」が採用されているところ。

 また、チームのライダーは2人から4人で構成されており、それぞれ決められた周回を走行した後ピットインし、ピット作業を経てチームメイトにマシンを渡し、ライダーは交代制で走行します。

EWC2024 SSTクラスを戦う「RAC41 HONDA」EWC2024 SSTクラスを戦う「RAC41 HONDA」

 とても長い時間走行するので、何かしらのマシントラブルや転倒のリスクは非常に高く、かなりデンジャラスなレースです。

 2025年シーズンの世界耐久選手権は、今シーズン同様フランスのル・マン、ボルドール、そしてベルギーのスパ・フランコルシャン、鈴鹿8耐が行われ、日本と3か国のサーキットを舞台に年間4戦が開催されます。

 ちなみに、鈴鹿8耐に関してはEWCのレギュラーチームの中でも、ほとんどのチームが機材の運搬やコスト面を考慮して参戦しません(正確にはできない)が、現在RAC41チームと共に鈴鹿に参戦できるよう計画中。

 8耐に関してはまた改めて発表させていただくので、楽しみにしていてください!

2024年のEWCを戦った「RAC41 HONDA」のマシン2024年のEWCを戦った「RAC41 HONDA」のマシン

 ということで、チームとの顔合わせとシーズン初テストは2025年3月の頭にスペインで行われる予定。その後、ル・マンで行われるEWC公式テスト、開幕戦と続く流れです。

 改めて、今シーズンチャンスをくれたチームやそれを可能にしてくださった各スポンサー様、応援してくださる方々と共に、2025年シーズンを精一杯戦いたいと思います。

 目標はもちろん優勝して、世界チャンピオンになること。結果を残して、その先の舞台にステップアップできるよう全力で戦います。そのために引き続きできることは全てやって、シーズンインを迎えたいと思います!

 良いシーズンに出来るよう精一杯頑張りますので、皆さん2025年シーズンも石塚健の応援を宜しくお願いします!それでは!

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