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オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは

バイクのニュース / 2024年11月23日 12時10分

都心からクルマやバイクで1時間ほどでアクセスできる三浦半島西部の葉山町に、新たなカフェ「Felicity Cafe(フェリシティ・カフェ)」がオープンしました。観光地として遠方からも多くの人が訪れる湘南エリアにおいて、けして賑わっているとは言えない静かな生活道路沿いで、落ち着きのある空間が演出されています。

■ナゼそこ? のどかな田舎道で新規オープンしたカフェ

 都心からクルマやバイクで1時間ほどでアクセスできる三浦半島西部の葉山町(はやままち)に、新たに「Felicity Cafe(フェリシティ・カフェ)」がオープンしました(2024年7月プレオープン)。オーナーはフォトグラファーとして芸能活動しながら、2014年に3DCGプロダクションAVATTA設立。2018年にサイバーエージェントグループへ合流し、現在は「Cyber AI Productions」取締役として活躍する桐島ローランドさんです。

葉山町にオープンした「Felicity Cafe」は、桐島ローランドさんの“こだわり”が詰まった落ち着きのある空間が演出されている葉山町にオープンした「Felicity Cafe」は、桐島ローランドさんの“こだわり”が詰まった落ち着きのある空間が演出されている

 プライベートではバイク(モーターサイクル)好きとしても知られ、2007年には“世界一過酷なモータースポーツ競技”と言われるダカールラリーにヤマハ「WR450F」で参戦し、完走を果たしています(総合126位)。

 そんな桐島ローランドさんがプロデュースする「Felicity Cafe」は、リゾート地や観光地として県外からも多くの人が訪れる湘南エリアにおいて、けして賑わっているとは言えない静かな生活道路沿いで、落ち着きのある空間が演出されています。

 東京方面からアクセスする場合は、横浜横須賀道路「逗子IC」から逗葉新道(ETC利用不可。二輪車は50円)を経由し、料金所を通過して最初の信号があるT字路を左折、連結する長いトンネルを2つくぐり、出口の信号交差点を左折すると数分(約450m)で道路沿い左手に白い建物が現れます。

「なぜこんな場所に?」と思うほど周囲は長閑な雰囲気、と言うより、この道路を利用するのは主に地元住民で、観光地的なスポットは先述の2つの交差点を直進もしくは右折した先に多くあります。

 じつはこの場所には、かつて「幸福商會」というヴィンテージバイクを扱う老舗店があり、拠点を変えながら葉山町で約40年の歴史が終幕し、それに続く形で「Felicity Cafe」がオープンしました。店名の「Felicity」には「幸せ・幸福をもたらすもの」の意味があり、桐島ローランドさんの“こだわりのコーヒー1杯がもたらす幸せ”というテーマと、「幸福商會」へのリスペクトが重なっています。

周囲を低い山々に囲まれ、長閑な雰囲気の生活道路沿いに建つ「Felicity Cafe」。目の前はバス停になっている周囲を低い山々に囲まれ、長閑な雰囲気の生活道路沿いに建つ「Felicity Cafe」。目の前はバス停になっている

 店舗外観および内装は白基調で統一され、1階にはテーブル席とカフェカウンターのほか、アパレルやカフェグッズ、コーヒー豆なども販売しており、1階のみペット(犬など)との入店も可能です。2階へ上がるとフローリングにソファ席がいくつか並び、いずれの空間にもヴィンテージバイクが置かれています。

「幸福商會」当時の外観からは想像できないほど現代風に生まれ変わった建物は、桐島ローランドさんのデザインで完全リノベーションされ、本人は「建て替えた方が早い」と、笑いながら話します。

 ちなみに、店内には桐島ローランドさんが手掛けた写真が複数飾られていますが、その手法は極めて先進的です。興味のある人は、直接本人にお話を聞いてみると良いでしょう。

■今の自分に最適な場所、葉山町で始めるオーナーの挑戦

 提供されるドリンクやフードは桐島ローランドさんが厳選した材料を使い、昔から自分でもよく作るというワッフルは自身秘伝のレシピでグルテンフリー、開業時からの看板メニューとして、今後も季節に合わせたバリエーションを考えていると言います。また地域に根差し、地元の新鮮な食材を使ったヘルシーなフードも楽しめます。

エスプレッソマシンには最新の機能と精度を誇る「ブラックイーグル・マーヴェリック」を使っているエスプレッソマシンには最新の機能と精度を誇る「ブラックイーグル・マーヴェリック」を使っている

 そして最も注力するコーヒーでは、そもそも“コーヒー大好き”を自負する桐島ローランドさんは、コーヒー豆の産地や焙煎・抽出方法をはじめあらゆる分野の調査・研究に熱心で、「農園からコーヒーカップまで」を掲げるスペシャルティコーヒーのひとつ、ゲイシャ種のコーヒー豆も使って提供しています。

 コーヒーが苦手という人には、紅茶やジャスミンティー、モクテル(ノンアルコールのカクテル)などのドリンクもラインナップしているので、ワッフルのお供に困ることはないでしょう。

 葉山には美しい海と低い山々があり、SUPやMTB、ハイキングなど“アソビに良い町”であること、店は観光客が多く訪れるエリアから少し外れた場所であること、そしてなにより都心からアクセスしやすいことが魅力です。桐島ローランドさん自身、かつては2時間かけて地方へ走りに行っていたところ、もっと身近で素敵な場所があったことに気付きます。

 1968年横浜生まれ、ニューヨーク育ち、20代後半に東京へ活動拠点を移し、50代後半で葉山町にカフェをオープンした桐島ローランドさんは、「この店を目的地のひとつにして欲しい」と言います。自身の年齢から、「50代のバイク乗りは寂しがり屋だからね。なかなか人に声を掛けられないんだよ。でもここへ来て美味しいコーヒーを味わって、コミュニティが広がってくれたら嬉しいよね」と言います。

 体力的にも時間的にも、若い頃とは違うバイクの楽しみ方のひとつとして、天気の良い休日に朝からバイクで出かけて、小1時間程度の場所でバイクを停めて缶コーヒーで一服、暗くなる前に自宅へ戻ってバイクの手入れをし、夜は家族や仲間との時間を過ごす、といったケースもあります。

季節に合わせた期間限定メニューや、新しいフードメニューも開発中季節に合わせた期間限定メニューや、新しいフードメニューも開発中

 三浦半島は、バイクで走るには適度に楽しめる環境です。実際、週末には他県ナンバーのバイクが走る姿を多く見かけることから、人気のツーリングエリアと言えるでしょう。

 葉山町に惹かれたオーナーが、観光目的ではあまり通ることのない道路沿いで“まさか”と思う本格的な味を提供し、そこから始まる“こだわりのコーヒー1杯がもたらす幸せ”を提供できれば、と新しいチャレンジに取り組んでいます。

 グランドオープンは2024年8月となっており、これからより多くの人に知ってもらうため、そしてどんな人が来るのか、どのようなニーズがあるのかは未知数なため、しばらくは定休日を設定せず、試験的な運用とするそうです。また、ワッフル以外のフードメニュー開発も進行中だとか。

 駐車スペースは店頭にクルマ1台分、バイクであれば複数台利用可能で、店舗裏および近隣にクルマ計10台分のスペースが確保されています。

 ちょっと足を伸ばすのに程よい距離で、オーナーこだわりの1杯を味わって充実した時間を過ごす。「Felicity Cafe」は、そんな1日にうってつけのカフェと言えるかもしれません。

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