1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01

バイクのニュース / 2024年11月24日 8時10分

バイクいじりに興味を持ち始めたのは高校生の頃で、始めてエンジンを分解したのは、自宅台所の板の間でした。作業の真っ最中に母親が生憎の帰宅……。あきれ顔でしたが、特に叱られることはなく「オイル臭い!!」と言われたことを思い出します。17歳の冬でした……。あの日以来、バイクいじりは屋根の下に限る!! 雨風凌げる屋根付きガレージが欲しい!! と思うようになりました。

■ガレージは鉄骨派か!? 木造派か!? あなたはどっち?

 モトメンテナンス誌というバイクいじり専門誌を創刊したのが1995年のことでした。その1年ほど前、1994年の春に完成したのが、ぼくにとっては初のマイガレージになります。

 実は、借家型のアパート住まいの時にも、大家さんから許可を頂き、庭先に軽自動車が1台入る、単管+クランプ+ポリカ波板を組み合わせたバラック的なガレージを建てたことがありました。

自宅敷地内に建てた現在のマイガレージは鉄骨2階建てで、設計段階では「3階建ても可能な鉄骨構造」にして頂きました。しかしそれが逆にコストアップの原因に。最初から2階建てで、強度もギリギリ設計にしておけば、借金返済はもっと早くできたと思います自宅敷地内に建てた現在のマイガレージは鉄骨2階建てで、設計段階では「3階建ても可能な鉄骨構造」にして頂きました。しかしそれが逆にコストアップの原因に。最初から2階建てで、強度もギリギリ設計にしておけば、借金返済はもっと早くできたと思います

 もちろん、引っ越す時には解体更地にしました。コンクリート敷き+布基礎を持つ木造建築で建てた旧ガレージが、ぼくにとっては初のマイガレージでした。

 棚を吊ったり、作業台を作ったりなどなど、もの凄く改造し易かった記憶があります。木造建築というのは、様々な面で使い勝手が良く、ぼくにとっては、今考えれば理想的なガレージと呼べます。

 その後、中古住宅を購入することになりましたが、購入条件は「ガレージを建てるだけのスペースが残っていること」でした。正直言って、バイクが第一優先で、住むための家=母屋のことなど、これっぽっちも考えていませんでした。

 偶然見つけた中古物件は、築10年の木造住宅です。銀行から借金ができましたので、1997年の秋に購入しました。その1年後には、敷地内に現在のガレージを建てることができました。銀行からの借金追加になりましたが(追借金がなかなかできずに苦労しました……)、今となっては立派に建て過ぎた感もあり反省しています。とは言え、今更悔やんでも、何も始まりませんので、これからも「現状最善」の使い勝手を目指した、ガレージにしていきたいと思います。

■建物外観ではなく、ガレージは中身で勝負

 ガレージというのは、いわゆる「箱」のようなものであって、実は、箱作り以上に、中味の方がセンスを問われると思います。ぼくの場合は、メンテナンス撮影ありきのレイアウトなので、正直、今となっては「もっとこうしておけば……」といった部分もたくさんあります。

地面に寝転がってエンジン下のオイルドレンを抜くのではなく、メンテナンスリフター上にバイクがあれば、寝転がらなくても目の前にドレンボルトはあるし、不具合患部を目線で確認することもできます地面に寝転がってエンジン下のオイルドレンを抜くのではなく、メンテナンスリフター上にバイクがあれば、寝転がらなくても目の前にドレンボルトはあるし、不具合患部を目線で確認することもできます

 それでもガレージ企画(現在は内外出版社から「モトメカニック」のタイトルでバイクいじり専門誌を発行しています)に便乗して、ホームセンターで足場用単管の曲げサービスを利用しベンドパイプを購入。そのパイプでスペアタイヤやホイール置き場を製作しました。頭の上の無駄な空間が、整理整頓によって使い勝手が良くなりました。

 また、所有車両が増えてしまった結果、撮影時にはバイクを屋外へ出さないといけないため、雨除けにも使える格安オーニングをガレージ入口の軒に取り付けています(個人責任に於いて日除けを雨除けにも使っています)。オーニングの下には大型バイクなら2台、原付クラスなら3台は入り、雨を凌げるようになりました。

ヒゲのような断面形状のメンテナンスリフター側面に付く標準のエクステンション。作業中の工具などを置ける機能性はあるが、欲を言えば、もっと剛性があってほしかった……。開いてしまった天板との隙間に小さな部品が挟まると取り出すのが大変ですヒゲのような断面形状のメンテナンスリフター側面に付く標準のエクステンション。作業中の工具などを置ける機能性はあるが、欲を言えば、もっと剛性があってほしかった……。開いてしまった天板との隙間に小さな部品が挟まると取り出すのが大変です

 ガレージ内で「バイクの整備性を高める機器」として導入しているのがメンテナンスリフターです。以前は足踏み式を購入しましたが、現在は電動式のメンテナンスリフターへと入れ替えました。

 そのメンテナンスリフターも、使い勝手を良くする改造を実践しています。購入商品に取り付けられていたサイドエクステンションは、断面形状が「スキーのジャンプ台」のようで、分解作業の途中に落としてしまったようなボルトやナットが弾んで滑って床に飛び落ち、時には紛失してしまうこともあります。

工具が転がっても、分解取り付け中にボルトが落ちても、袋断面形状のC型チャンネルが拾い受けてくれる可能性が大きくなり、落下紛失部品探しのために無駄な時間を費やすことも少なくなりました。以前は落下したボルトが勢い良くジャンプして床に飛び落ちました工具が転がっても、分解取り付け中にボルトが落ちても、袋断面形状のC型チャンネルが拾い受けてくれる可能性が大きくなり、落下紛失部品探しのために無駄な時間を費やすことも少なくなりました。以前は落下したボルトが勢い良くジャンプして床に飛び落ちました

 ぼく的な使い勝手を考えれると、傾斜状の受け皿ではなく、ものが落ちにくい「袋状」の方が使い易いと考えました。そこで、リフター天板の寸法を考慮して「C型チャンネル鋼材」を購入して切り出し、天板の側面にしっかりボルトオンすることで、ぼくが考える理想のメンテナンスリフターに近づけることができています。いじりを効率良くかつ効果的に行うことを考えると、やっぱり使い勝手の良さは大切ですからね。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください