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防ぐ方法はある? 事故の元になるブレーキング操作時のタイヤのロック

バイクのニュース / 2024年11月28日 9時10分

バイクに乗る際にブレーキング操作でのタイヤロックに不安を覚える人もいるでしょう。そんな危険なタイヤロックを防ぐためには、運転技術を上げる以外にどのような対策がとれるのでしょうか。

■タイヤロックを防ぐには正しいブレーキングをマスターすることが大切

 ブレーキングは、バイクに乗るうえで特に難しい操作のひとつです。

 たとえば、思い切りブレーキを掛けるとタイヤの回転が止まってしまうことがあります。

 そうなるとハンドルがコントロールを失って最悪の場合、転倒や事故に繋がってしまう可能性が高まります。これが、タイヤロックと呼ばれるもの。

 タイヤロックは、主にスピードが出ている際に急ブレーキを掛けたときに起こりやすい現象です。

 また、タイヤロックは、タイヤのグリップよりブレーキのタイヤを止めようとする力が上回ることによって起こるため、タイヤと路面の摩擦力が下がる状況では起こりやすくなります。

 たとえば、雨で濡れた道路であったりマンホールや白線、グレーチングといった摩擦力の下がるスポットなどがそれに該当。これらの場所では少しのブレーキ操作でも、ロックしやすいため注意が必要です。

 では、危険なタイヤロックを防ぐ方法はあるのでしょうか。

危険なタイヤロックを防ぐ方法としてもっともおすすめの方法は、「ABS」や「CBS」といった先進制動システムを搭載したバイクに乗ること危険なタイヤロックを防ぐ方法としてもっともおすすめの方法は、「ABS」や「CBS」といった先進制動システムを搭載したバイクに乗ること

 もっともおすすめの方法は、「ABS」や「CBS」といった先進制動システムを搭載したバイクに乗ることです。

 ABSは、「アンチ・ブレーキロック・システム」の略称。前後輪に搭載されたセンサーによってタイヤのロックを検知すると、すばやくタイヤの回転速度を回復させ、車体を安定させる装置です。

 そしてCBSは「前後輪連動ブレーキシステム」の略称。バイクのブレーキは、前輪、後輪を個別に操作し作動しますが、これを片方のみ操作した場合でも、連動してもう一方のブレーキも一緒に作動するようにする装置です。

 なお、排気量125cc超のバイクには、ABSの搭載が義務付けられています。また、50cc超cc以下の原付二種には、ABSまたはCBSのどちらかの搭載が義務付けられています。

 ただし、これらブレーキ補助システムが搭載されていても、装置を過信することは厳禁です。ABSとCBSはあくまで運転をサポートする補助装置であり、万能ではありません。

 ライダー自身が高い安全意識を持って、正しいブレーキングを心がけることが求められます。

 では、正しいブレーキングとはどのようにおこなえばよいのでしょうか。

正しいブレーキングに大切なのは乗車姿勢で、基本は膝と太ももでしっかりと車体を挟み込むニイグリップを意識する正しいブレーキングに大切なのは乗車姿勢で、基本は膝と太ももでしっかりと車体を挟み込むニイグリップを意識する

 まず、ブレーキを掛ける際には、前後のブレーキをバランスよく使うことが鉄則。フロントブレーキのみを強く掛けると前輪がロックして転倒する恐れがあり、反対にリアタイヤのみを強く掛けると後輪がロックして滑ってしまいます。

 前輪と後輪のブレーキは基本的に同時に使いますが、コツは後輪のブレーキを少し早めに使うこと。前輪のブレーキを先に掛けるとフロントサスペンションが沈み、バイクが前のめりになります。そうするとロックが掛かりやすくなってしまうため要注意。

 後輪ブレーキを先に掛けるとリアサスペンションが沈んでからフロントサスペンションが沈むため、前のめりになることなく車体や乗車姿勢を安定させる事ができます。

 また、ブレーキングは、手先、足先の操作だけにとらわれてはいけません。大切なのは乗車姿勢で、基本は膝と太ももでしっかりと車体を挟み込むニイグリップを意識してください。

 腕を突っ張ってハンドルで体を支えていると、ブレーキやハンドル操作に支障をきたすだけでなく、ブレーキを掛けた際に体が投げ出されて前のめりになるため、前述のとおり前輪がロックしやすくなります。

 ニイグリップでしっかりと下半身を安定させることで、ブレーキを掛けた際に掛かる前に投げ出される力を下半身、体幹で受け止めることができ、上半身は振られにくくなります。

以上が、正しいブレーキングのコツですが、意識はしていても人や障害物に接触しそうな緊急時は、うっかりハンドルを思い切り握りこんでしまうパニックブレーキになりがち。大切なのは、急ブレーキをする状況を作らないことです。

 スピードを出しすぎない、車間距離を取るといったことも日頃から心がけるようにしましょう。

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