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一体どうすればいいの? 突然ハンドルが振動してしまう「シミー現象」が発生した際の対処法

バイクのニュース / 2024年12月25日 9時10分

バイクでの走行中に突然ハンドルが振動してしまう「シミー現象」。場合によっては、事故の原因となる危険な現象です。実際にシミー現象が発生した場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。

■事故につながる危険性あり!? シミー現象が発生した際の対処法

 バイク乗りの中には、バイクの走行中に突如ハンドルがガタガタと振動した経験のある人がいるかも居るでしょう。この突然起こる現象は、「シミー現象」と呼ばれています。 

 シミー現象とは、バイクで走行している際に「ハンドル全体が小刻みに振動する現象」のこと。40km/hから50km/hの低い速度ほど発生しやすいと言われており、この速度で発生するシミー現象は「低速シミー」と呼ばれています。

 一方で、場合によっては高い速度でもシミー現象が発生することがあります。高い速度で起こるシミー現象は「高速シミー」と呼ばれており、速度は100km/hから120km/h。

 そんなシミー現象は、主にどのような原因で発生するのでしょうか。

シミー現象とは、バイクで走行している際に「ハンドル全体が小刻みに振動する現象」のことシミー現象とは、バイクで走行している際に「ハンドル全体が小刻みに振動する現象」のこと

 まず、主な原因として挙げられるのが「タイヤの偏摩耗」。偏摩耗とは、タイヤが均一に摩耗するのではなく、部分的に摩耗が起こっている状態のことを言います。

 一般的に、バイクのタイヤは走行するうちに摩擦で摩耗します。その摩耗が何らかの要因で偏った減り方をすることで、タイヤの回転に抵抗がかかり、振動が発生してしまうという訳。なかでもシミー現象は、フロントタイヤが偏摩耗した場合に起こりやすくなると言われています。

 次に原因として挙げられるのが、タイヤのパンクや空気圧の低下。タイヤの空気圧が低下すると、振動が吸収できなくなってしまうだけでなく、回転にも抵抗がかかるため、シミー現象が起こりやすくなります。

 また空気圧の低下はパンクを引き起こすことにもつながるため、こまめに確認をするようにしましょう。

シミー現象は、フロントタイヤが偏摩耗した場合に起こりやすくなると言われているシミー現象は、フロントタイヤが偏摩耗した場合に起こりやすくなると言われている

 そして、路面などの状態が悪い場合にもシミー現象は発生します。この場合のシミー現象は、高い速度になればなるほど振動が大きくなるため要注意。

 加えて、ホイールバランスやフロントフォークの歪みなど、車体の不具合からもシミー現象は起こります。シミー現象はバイク本体に原因があることが多いため、定期的なメンテナンスや、発生した際の適切な対処が必要という点は覚えておきましょう。

 では、シミー現象が発生した場合はどのような対処をすればよいのでしょうか。

バイクの走行中にシミー現象が発生した場合は、まず走行を止めることが推奨されるバイクの走行中にシミー現象が発生した場合は、まず走行を止めることが推奨される

 バイクの走行中にシミー現象が発生した場合は、まず走行を止めることが推奨されます。

 シミー現象は走行中に突然発生するものであり、ハンドルをコントロールすることが難しくなります。そのため、そのまま走り続けることは危険で、場合によっては事故につながる可能性もあり得ます。したがって、走行中にシミー現象が発生した際は、即座に止まることが重要です。

 また、シミー現象の発生を受けて停車する際には、急ブレーキをかけることは危険だとされています。推奨されているのは、ハンドルを抑えながらしっかりと減速すること。

 路肩に安全に停車することができた後は、ロードサービスなどでバイクを引き上げてもらうようにしてください。

 そして、一度対処できたからといって安心してはいけません。シミー現象は時間を置いても改善されるものではないため、修理をせずに放っておいてしまうと、操縦できなくなる可能性もあり得ます。そのため、タイヤやパーツを交換するなど、振動の原因となる箇所を修理することが必要です。

 またシミー現象の原因の特定や修理を、素人が行うことは難しいため、専門の業者に依頼すると安心です。

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