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いつもの道路に雪が! でも自転車に乗らないと……それってダイジョウブ?

バイクのニュース / 2025年1月7日 12時10分

日常生活の中で、冬の雪道を自転車で走行することは基本的にはオススメできません。ただ、普段の生活を続けるうえで、どうしても自転車で雪道を走らなければいけないこともあるでしょう。そんな状況でのリスクについて考えてみましょう。

■雪や氷で覆われた路面と、自転車の相性は最悪

 いよいよ本格的な冬が到来しました。気象庁によると今シーズンの雪は平年並みか、場所によっては平年より多いと予想されています。

いつもの慣れた道でも、雪が積もっていたら自転車に乗らないことが賢明いつもの慣れた道でも、雪が積もっていたら自転車に乗らないことが賢明

 毎日の足として使っている自転車も、残念ながら雪が積もってしまうとまともに走ることができず、その出番がなくなってしまうことになります。ただ、通勤・通学、子供の送り迎えや買い物など、どうしても自転車を使わなければいけないシチュエーションはあるでしょう。

 しかし、基本的に雪道で自転車に乗ることはオススメできません(レジャーは別のハナシ)。どれだけ注意していても不測の事態は発生します。転倒や事故のリスクを理解し、事前準備としてヘルメットの着用など、いざというときに身を守ることができる備えが必要です。

 雪道を自転車で走行する場合、新雪が降ったばかりで5~10cm程度の積雪では、ある程度タイヤのグリップが利くので、抵抗はありますが走行は可能でしょう。それが15cmを超えると車輪が埋まってしまい、身動きが取れなくなるので、避けた方が無難です。

 積雪が薄くなっている箇所なら大丈夫だろうと考えがちですが、そのような路面は一度溶けた雪が再凍結した「アイスバーン」の状態になっている可能性があります。

「アイスバーン」は、雪と違って氷が張ったスケートリンクのような状態になっているので、驚くほどよく滑ります。普通に歩いていても足が滑る状態なので、踏ん張りの効かない自転車なら「あっ」と思う間もなく転倒します。

 それらを避けて黒い路面を見つけたとしても、油断は禁物です。路面が「ブラックアイスバーン」になっている可能性があります。アイスバーンよりも薄い氷が張っている状態で、パッと見は問題なさそうですが、じつはしっかり凍っているので滑ります。

 このような雪道に対応するための実用的な装備としては、「スタッドレスタイヤ」や「スパイクタイヤ」があります。「スタッドレスタイヤ」はタイヤ自体が比較的柔らかく、しっかり地面をグリップして効果を発揮します。また、「スパイクタイヤ」はタイヤから飛び出した鋲が雪道(氷)に刺さって滑り止めの役割を果たしてくれます。

 ちなみに、クルマやバイクの雪道対策の代表とも言える「スノーチェーン(タイヤチェーン)」ですが、自転車の場合はブレーキに干渉してしまうためタイヤに何かを巻き付けることができない構造上の理由から、一部の車種を除いて装着することができなくなっています。

 乗り方にも注意が必要です。まずは「速度を抑える」こと。とにかく慎重に走行しましょう。

 また、「車体を傾けない」ことも重要です。自転車はカーブを曲がる際に、わずかでも車体を傾けながら走っていますが、雪道で体重がどちらかに寄ってしまうと転倒のリスクが高まります。

 そしてブレーキについても、急停車は避けて何度も小刻みにブレーキをかける「ポンピングブレーキ」や、ブレーキレバーを弱くじんわりと握ることを心がけると良いでしょう。

 どれだけ注意していても、雪道を自転車で走行することは不測の事態が発生する可能性が高くなります。単独での転倒も危険ですが、周囲の自転車や歩行者を巻き込む可能性や、クルマやバイクと事故を起こしてしまう危険性もあります。

 結局のところ、一番の雪道対策は「自転車に乗らない」ことでしょう。

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