モルドバのクリスマスは2回ある!? 異国のバイクイベントに潜入 レーシングライダー大久保光の海外生活
バイクのニュース / 2025年1月8日 18時10分
レーシングライダーの大久保光選手が参加したモルドバのバイクイベントをレポートしてくれました。
■モルドバのバイクイベントに参加!
皆様、新年はいかがお過ごしでしたでしょうか?私は年末年始、嫁の地元で過ごしました。
嫁の地元がモルドバの首都キシナウという街なのですが、年末年始にかけてロシアとのガスの問題で大規模な停電が起こるのではないかと騒がれており、実際にモルドバ政府も非常事態宣言を出していましたが、年が明けても今のところそのような影響はなく、むしろモルドバ国内にある親ロシア派地域の沿ドニエストルの方では電力が足りずに計画的な停電などが起こっているみたいです。
しかしいつどうなるかわからない状態が続いているのも事実なので、しっかりと気を引き締めて生きていきたいと思います。
そんなモルドバの首都、キシナウで年末に開催されたバイクイベントに行ってきたので、今回はそのレポートを書いていけたらと思います。
クリスマスの雰囲気を彩ったサイドカーはとても印象的でした
開催は2024年12月29日から31日の3日間。場所は街の中心部から少し離れた場所で、キシナウ中央駅のすぐそばの広場です。
この場所ではバイクのイベント以外にもちょっとしたコンサートや集会だったり、様々なイベントに使われる広場となっています。
キシナウ中央駅から徒歩で5分ほどのところなので、比較的アクセスの良い場所での開催。
こちらのイベントはモルドバのバイク愛好家グループが中心となって行ったイベントで、小さいながらもモルドバにはバイク愛好家のネットワークが存在しており、そこを通してみんなで集まってイベントを開催しているとのことでした。
また余談となりますがFaceBookの方で非公開のモルドバのバイク愛好家グループというものがあり、なんと1万人ほどの人がそのグループに入っています。ちなみに私もそのFaceBookのグループのメンバーの1人だったりします。
イベント会場では各自、自前のバイクをクリスマス用にデコレーションしたものを広場に展示
イベント会場では各自、自前のバイクをクリスマス用にデコレーションしたものが、広場に展示してありました。
バイクはもちろんのことサイドカーやクルマ、バギーも展示してあり、中にはイルミネーションが装飾してあったり、トナカイのフレームを搭載したものがあったりと、とてもオリジナリティがあるバイクばかりでした。
そしてライダーの方々もサンタクロースの衣装に身を包んで、イベントはクリスマス一色です。
ここでサンタの格好をしているクリスマスイベントなのに、12月24、25日の開催ではないの?と疑問に思った人もいるでしょう。
こちらはモルドバの文化と言いますか、旧ソ連時代の名残というものかと思いますが、元々東方正教会の信者が多い国だったこともあり、正教会のクリスマスである1月7日にクリスマスを祝う文化があるとのことでした。
一方で、近年の反ロシアや親EUに方向転換している現政府の影響もあり、モルドバでも私たちに馴染みのあるクリスマス「12月25日」に祝うことが増えているのが実情。
しかし、まだ人々の中には根強くこの正教会のクリスマスを祝う方も多いとのことで、面白いことに年に2回クリスマスを祝う家庭も多いとか。
そのため、この年末の時期にサンタクロースの格好をしてクリスマス前を祝うのは、モルドバではそれほど珍しいことではないそうです。
日本の感覚で考えると年末年始は大晦日、正月といった年越しイベントに向けて、街やイベントの格好もそのようなものになると思うので、なんだか不思議な気分だったのは事実。因みにモルドバでは1月7日は祝日となっています。
サンタクロースの格好をしたモルドバのライダー達。こちら側でも参加してみたいと思いました
ちょっと話が脱線してしまいましたが、このバイクイベントを通してその国の文化にも触れることができたのは、とても良い経験となりました。
それからこのイベントでは試乗会も行われており、自分では運転することはできませんが、バイクやバギーの後部に乗車してこの広場を周回してもらう事が可能。とても人気で、試乗を待つ方々で長蛇の列となっていました。
また家族連れや子どもの姿も多く、イベントとして見習いたいところも多数あります。ちなみに、子ども達にはお菓子が配られていました。
いかがでしたか? 年末に行われた異国のバイクイベントの話でしたが、規模としてはとても小さいもので、モルドバ自体バイク文化というものが、日本や西ヨーロッパ諸国に比べて、まだまだな印象はあります。
しかしどんな場所でもバイク好きがいることに変わりはないということを、改めて実感することができるイベントでした。
何はともあれ個人的にも縁ができた国でもありますので、これからも珍しいバイクイベントなどがあればどんどん紹介できればと思います。
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