老舗大衆食堂の幸せの味 静岡県磐田市『とん汁桝形』で見つけたアジフライがまさかの美味しさ!!

アジと言えばアジフライ！　というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。静岡県磐田市の老舗大衆食堂『とん汁桝形』を訪れました。

■目指すは豚汁!? ガラスケースに見つけたアジフライの文字!!

　美味しいアジフライを求めて、筆者（増井貴光）がやって来たのは静岡県磐田市です。この日は朝から市内の「ダイナオガレージファクトリー」で撮影でした。こちらの会社はガレージ専門メーカーで、バイク1台用のコンパクトなガレージから、住居になりそうなクルマも入るガレージまで扱っています。フルオーダーで自分だけのスタイリッシュで使いやすいガレージもオーダーできます。

　同じ敷地内には「SAYA SWEETS GARAGE」というスイーツ店もあります。こちらはダイナオ代表の大石さんの娘さんがパティシエで、フォードのフルサイズバンを使った移動販売もしています。店内を覗くと、美味しそうなケーキやお菓子が並んでいます。筆者は撮影後にプリンをお土産にいただいて、ダイナオを後にしました。

　時はまさにランチタイム。早朝から動いていたので絶賛腹ペコ中な筆者です。

　磐田市には、以前から行きたいと思っていた店があったので西へ30分ほど移動します。天竜川を渡れば浜松市というエリアに、目的の店「とん汁桝形」を発見しました。

静岡県磐田市にある、創業昭和28年の老舗大衆食堂「とん汁枡形」に到着。店の外観や看板もレトロ

　昼のピークは過ぎていますが、駐車場にはクルマが多く停まっています。これは美味しい豚汁に違いありません。

　あまり味噌汁の類を好きだと思わなかった筆者ですが、最近は歳を取ったせいか、無性に味噌汁が飲みたくなる瞬間が増えました。とくに沖縄の具沢山の味噌汁や豚汁は大好物と言っても良いほどです。

　海外に長く滞在しても、日本食を欲することはなかったのに、フリーズドライの味噌汁だけは持っていくようになっています。そんな話を友人にした時に教えてもらったのが、この「とん汁桝形」です。

　店に入り、トレイを持ってガラスケースから惣菜を選びます。刺身やサラダ、揚げ物などいろいろな惣菜があって悩みます。悩んでる間に豚汁と御飯のサイズを訊かれます。筆者は、どちらも「中」でお願いしました。ちなみに、豚汁の「小」は「小豚」とコールされていました。

　惣菜選びに戻って「もしや？」と思い、豚カツやハムカツ、メンチカツが並ぶ揚げ物コーナーを見ると「本日のサービス品　アジフライ・イカフライ」とプレートが出ているではないですか！

　しかし、そこにアジフライはいません……。これは品切れか？　と店員に訊いてみると、まだあるとのこと。ということで注文しました。

　これだけでは寂しいので、目に留まったポテトサラダをトレイに乗せて空いている席に座ると、すぐに豚汁と御飯が運ばれてきました。予想通り具沢山の美味しそうな豚汁です。

■今回の主役は豚汁かと思いきや、揚げたてアジフライの美味しさも感動的

　アジフライ・イカフライを待って写真を撮ってからいただくところですが、空腹に負けて豚汁に口をつけてしまいました。これは美味い！　バイクで冷えた体にぴったりの優しい味の豚汁です。

　と、感動しているところで「本日のサービス品　アジフライ・イカフライ」が出来上がってきました。

「本日のサービス品　アジフライ・イカフライ」は、開きの半身のアジフライとイカフライのセット。揚げたて熱々、サクサクのふわふわ食感でまさかの美味しさ

　アジフライは開きの半身で尾とヒレが付いています。大きさは普通サイズで、イカフライも同じような大きさです。

　このコラムの主役はアジフライですが、今回は脇役に下がってもらおうと思いつつひと口食べると、揚げたて熱々、サクサクのふわふわ食感でなかなかの美味しさです！　ソースをかけてバクバクいただきます。

　半身なのですぐに食べ終わってしまい、イカフライも食べておかわりしちゃおうかとショーケースを見ると、筆者の注文で品切れのようでした。残念。

　そこで目に留まったのは、やはりサービス品の「鯖の味噌煮」です。定食メニューの定番だけあって、御飯のおかずにもってこいの一品です。

　メインの豚汁も、脇役から躍り出たアジフライも美味しく、大満足で帰路に着く筆者でした。