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どうしよう?壊れちゃった!! 傷付いたカウルを補修する方法とは

バイクのニュース / 2025年2月4日 9時10分

バイクのカウルは見た目の美しさを左右する重要なパーツですが、転倒や接触などで傷がついてしまうこともあるでしょう。こうした傷は自分で補修できる場合が多く、手間をかけることで修理費用を抑えつつ愛車を美しい状態に保つことができます。では、どのように傷を補修すればよいのでしょうか。

■カウルの傷には種類がある?

 バイクのカウル(フェアリング)には、主に走行中の空気抵抗を抑える役割があります。空気抵抗が減ることで加速性能が向上し、特にスピードが求められるバイクレースでは欠かせないパーツとして、広く採用されています。
 
 さらに、カウルはライダーに直接当たる風を減少させる役目も果たします。走行中に前方から受ける強風は、体力を奪ったり体温を低下させたりする原因となりますが、カウルがあることでこうした負担を軽減し、快適なライディングをサポートしてくれます。
 
 しかし走行していくうちに、カウルには傷がついてしまうこともしばしば。そんなバイクのカウルに付く傷は、いくつかの種類に分けられます。

バイクのカウルに付く傷は、いくつかの種類に分けられるバイクのカウルに付く傷は、いくつかの種類に分けられる

 まずひとつ目は浅い擦り傷です。カウルの表面に軽く線が入る程度の傷で、触ると凹凸を感じる場合があるもの。

 このような傷は主に、ツーリング中の飛び石や洗車時のミスでつくことが大半。また洗車中に硬いスポンジやゴミが付着したクロスで擦ると、表面に細かな線状の傷がつく場合もあります。

 そしてふたつ目は、深い傷やひび割れ。これは塗装だけでなく、カウル本体にもダメージが及んでいる場合の傷です。

 この傷がついてしまう原因は主に転倒で、特にアスファルトや砂利の上で転倒してしまうと塗装面がえぐられ、さらにはカウルが割れてしまう可能性も考えられます。

 そして3つ目は塗装が剥がれた傷。この傷は主にカウルに対して過度な圧力がかかった場合などにつきやすい傷です。

 カウルを取り外す際や固定する際に、過度な力をかけると塗装が剥がれる場合があります。

■どんな傷もまずはサンドペーパーで均す事が重要

 では、これらの補修は自分でできるのでしょうか。また、カウルの補修に必要な道具はどのようなもので、何を用意すればよいのでしょうか。

 そもそも、カウルの補修に必要な道具としては、「(耐水)サンドペーパー」「コンパウンド」「タッチアップペイント」「パテ」「プライマー」「クリア塗料」「マスキングテープ」「脱脂剤」などが挙げられます。

 なお補修方法について、前述の浅い傷の場合は比較的簡単に補修することが可能です。

 浅い傷を補修する場合、まず傷部分をサンドペーパーの低い番手から順番に軽く磨きます。次にコンパウンドを柔らかい布に取り、傷部分に円を描くように磨いて表面がなめらかになったら、仕上げ用コンパウンドでツヤを出しましょう。

 そして最後にクリアのスプレーやコーティング剤を塗布し、保護することで簡単な補修は完了します。

 一方で、前述したふたつ目の深い傷やひび割れの場合、このような簡単な補修では直すことができません。深い傷やひび割れの場合、パテ埋めや補強が必要です。

カウルの深い傷やひび割れを補修する手順は傷部分を低い番手のサンドペーパーで整えたのち、パテを埋め込む作業に移るカウルの深い傷やひび割れを補修する手順は傷部分を低い番手のサンドペーパーで整えたのち、パテを埋め込む作業に移る

 手順としては、まず傷部分を低い番手のサンドペーパーで整えたのち、パテを埋め込む作業に移ります。先に傷を整えた部分に脱脂剤を塗布し、油分を取り除きましょう。

 その後パテ埋めの作業に入りますが、その際に薄く塗り、乾燥させながら周囲と平坦になるよう、重ね塗りするのがコツ。そしてパテ埋めが完了したら、次は塗装に入ります。

 まずはプライマーで下地をしっかりと作りましょう。その後車体色のスプレーを塗布するか、タッチアップペンで塗りましょう。

 塗装が完了したら最後にクリアコートをスプレーして完成です。ちなみに、クリアコートでしっかり保護層を作ることも重要なポイントです。

 なお前述した3つ目の、塗装が剥がれた場合の補修は、状態によってはすぐに補修することが可能です。

 たとえば塗装が剥がれた部分の範囲が小さい場合は、タッチアップペンで補習するだけですが、まずは他の作業と同じように剥がれた部分をサンドペーパーで磨いて下地を整えます。

 それが終わったら脱脂し、プライマーを塗布。そこまで完了したら、車体色に合ったタッチアップペイントを薄く塗り重ね、完全に乾燥したらクリアコートで仕上げて補修完了です。

塗装の剥がれが広範囲の場合はタッチアップペンではなく、スプレーガンや缶スプレーなど広範囲を塗れる物を使用した方が効果的塗装の剥がれが広範囲の場合はタッチアップペンではなく、スプレーガンや缶スプレーなど広範囲を塗れる物を使用した方が効果的

 塗装の剥がれが広範囲の場合はタッチアップペンではなく、スプレーガンや缶スプレーなど広範囲を塗れる物を使用した方が効果的でしょう。それらを使う場合も基本的な手順は同様ですが、いくつかの注意点があります。

 どちらを使用するにしても、しっかりと撹拌(かくはん)することが重要。塗料が混ざりきっていないとムラができてしまうため、吹き付ける際に適切な距離を保つのは必須で、15cmから20cm程度の距離を保てばムラや液ダレを防ぐことが可能です。

 また、薄く均一に吹き付けることも重要なポイント。一度に厚く塗るのではなく、特に1回目の塗布は薄めにし、5分から10分程度の乾燥時間を置いて3回から4回重ねます。この時、吹き付ける向きも揃えることでムラを防ぐことができます。

 スプレーを使用して塗装する場合は適切な気温と湿度が存在し、適温は15度から25度で湿度は高すぎない環境が理想的。湿度が高いと塗料が曇る可能性があるので、綺麗に仕上げたい場合は、適温にも注意するとよいでしょう。

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