ガソリン高騰に負けない為に！ バイクの燃費を向上させる走り方とは？

バイクはクルマよりも燃費がよいとされる乗り物ですが、工夫次第でその燃費性能をさらに向上させることができます。特に長距離ツーリングや日常的な移動で燃料消費を抑えることができれば、経済的な負担も軽減されます。ではどのような走り方をすれば、燃費を向上させることができるのでしょうか。

■燃費を向上させる走り方とは

　前提として、バイクの燃費を向上させるためには、エンジンや車体に無理な負担をかけず、効率的な運転を心がけることが重要です。

　その基本的な動作をいくつか挙げると、穏やかな加速や減速を心がけること、適切なギアチェンジをおこなうこと、そしてタイヤの空気圧やオイルの状態を定期的にチェックすることが挙げられます。

　これらの原則を意識するだけでも、燃費は大きく改善される可能性が高まりますが、燃費向上につながる具体的な走行テクニックとは、どのようなものでしょうか。

燃費を向上させるためには急加速や急ブレーキは禁物

　まずひとつ目のテクニックは、前述したスムーズな加速と減速です。

　燃費を向上させるためには急加速や急ブレーキは禁物。急加速はエンジンに一時的な高負荷をかけるため、大量の燃料を消費します。スムーズな加速を意識し、特に発進時にはゆっくりとアクセルを開けることを意識すると良いでしょう。

　また減速時も、急ブレーキをなるべく避け、エンジンブレーキを活用しながら徐々に速度を落とすことで、無駄な燃料消費を防ぐことができます。

　そしてふたつ目のテクニックとして、一定速度の維持が挙げられます。高速道路や長距離ツーリングの際には特に一定速度を維持することで、燃費を向上させることが可能。これは、速度を一定に保つことで無駄な加減速を避け、エンジンが効率よく動作するため。

　クルーズコントロール機能を備えたバイクであれば、積極的に活用すると楽に燃費を向上させることができます。

　また、”不要なアイドリングを避ける”ことも重要なテクニックのひとつ。

　不要なアイドリングとは走行中や停止中の空ぶかし、暖気を必要以上にすることです。ある程度のアイドリングは必要不可欠ですが、それ以上してしまうとかえって燃費の悪化を招く事に。空ぶかしをしないようにする事も、燃費の向上には欠かせません。

■カスタム好きは要注意！ 燃費を悪化させる要因となる「重さ」にも注目

　バイクは重くなればなるほど、走行するたびに燃費が悪くなっていくため、バイクに取り付けるパーツや荷物を減らし、重量を軽くすることでも燃費の向上を図ることができます。

　加えて、落ち着いた運転を心がけることも大切。特にロングツーリングで知らない土地を訪れる際など、迷ってしまうこともあるでしょう。

　そのような事態に陥ってしまった際に焦ってしまったり、ロスした時間を取り戻そうとしてスピードを出したりすることも燃費悪化の要因になります。

　燃費を考慮して走行する場合は、事前の準備や所要時間の計算を念入りにし、計画的なツーリングをおこなうのが理想的。計画性を持つことで不安や焦りも減り、安全なツーリングにも繋がります。

バイクのメンテナンスを怠らないことも燃費を向上させる上で重要なポイント

　そして最後に、バイクのメンテナンスを怠らないことも燃費を向上させる上で重要なポイント。

　部品が壊れていたり、経年劣化でエンジンに負担がかかっていたりすると、バイクが本来持つスペックを発揮できず燃費が悪くなってしまいます。

　そのため、可能な限り低燃費で走行したい場合は、燃費性能に関わる部品の定期的な点検やメンテナンスをすることが重要。

　なお燃費性能に関わる部品は「エアフィルター」「プラグ」「スプロケット」「オイル」「チェーン」「タイヤの空気圧」など。

　これらの部品は特に定期的なメンテナンスを施すことで、燃費の向上だけでなく、バイク本体の寿命を伸ばすことにも繋がります。メンテナンスを怠らないで、よい状態を維持する事を心がけましょう。

　燃費向上の鍵は、丁寧な運転と定期的なメンテナンスにあります。スムーズな操作や計画的な走行、不要な負担の軽減を意識することで、バイクの性能を最大限に引き出せます。

　経済性と楽しさを両立するためにも、日々の運転を少し丁寧にするように意識してみてはいかがでしょうか。