自転車で気軽に楽しむタイ北部の街「ナーン」の観光スポットと絶品グルメ

タイ北部の静かな町、ラオスとの国境に接している「ナーン」では、豊かな文化と自然に触れる市内観光を自転車で楽しむことができます。気軽に巡れるオススメスポットや絶品グルメを紹介します。

■レンタサイクルでもOK！

　タイ北部の静かな町、ラオスとの国境に接している「ナーン」では、自転車を使って、文化や自然に溢れる市内を気軽に探訪できます。ナーンの魅力を堪能できるスポットと、地元グルメを紹介します。

「ナーン」はタイの「県」のひとつ。深い緑の山々に囲まれ、ナーン川を中心に発展してきた歴史ある土地です

　ナーンでは、多くの宿泊施設でレンタサイクルを提供しています。無料で借りられる場所も多いようで、町を巡るにはぴったりです。市内中心部から少し足を伸ばせば、歴史ある寺院や文化的なスポット、美味しいグルメが待っています。

■ワット・プーミンとナーン国立博物館

　市内の中心部に位置する「ワット・プーミン」の内壁には、仏陀の生涯や、タイ北部に13世紀末から20世紀初頭まで栄えた王国「ラーンナー」の伝承などが壁画として描かれています。

　残念ながら、筆者（才田直人）が訪れた時は、堂内の仏像は修復工事中でした。

　また、ワット・プーミンのすぐ側にはナーン国立博物館があり、ナーンの歴史について学ぶことができます。市内観光は、まずはこの2カ所からスタートするのがオススメです。

■ワット・プラタート・チェーヘーン

「ワット・プラタート・チェーヘーン」で一際目立つ金の仏塔（パゴダ）

　次に訪れたいのは、「ワット・プラタート・チェーヘーン」です。市内中心部から4kmほど離れているので、自転車が活躍します。広大な敷地の寺院は、金色に輝く仏塔が目を引きます。

　至る所にウサギの置物が並んでいるのも特徴です。なんでも卯年生まれの人にご利益があるとか。タイには干支に因んだ寺院がたくさんあります。卯年の人は、とくに訪れたいスポットです。

■ワット・プラタート・カオノーイ

　続いては、市街地を一望できる高台に位置する「ワット・プラタート・カオノーイ」です。この寺院は絶景スポットとしても有名です。しかし、またしても仏像は修復工事中……ワット・プーミンといい、今回のナーン訪問はなんとタイミングの悪いことか……。

　急勾配の坂道はレンタサイクルでは厳しいので、階段を使って歩いて登ると良いでしょう。先が見えないほどの急勾配の階段ですが、登った先の景色は見応え十分です。

「ワット・プラタート・カオノーイ」へ至る急勾配の階段。遥か先まで続く長い長い階段です

　もし自身のスポーツバイクを持って旅をしているのであれば、頑張ってクライムに挑戦してみてください！

■チャオフォーンカム（貴族の旧宅）

　ナーンの昔の生活の雰囲気を感じたいなら、「チャオフォーンカム」がオススメです。高床式の木造建築で、1階は吹き抜け、2階が居住空間という特徴的な構造です。風が心地よく抜ける設計で、伝統的な生活様式を体感できます。

　入場料は50THBです。市内中心部からは3kmほどで、完全に平坦な道なのでレンタサイクルでも快適にアクセス可能です。

■迷ったら有名店！　地元民に人気の料理店も外せない

　続いては、ナーンの絶品グルメを紹介します。サイクリングで少し疲れたら、有名店「ワンダーカオゲーン」でランチはいかがでしょうか。オススメはタイ風カレーラーメンの「カオソーイ・ガイ」（50THB）です。

有名店「ワンダーカオゲーン」の人気メニューは、「カオソーイ」と青パパイヤのサラダ「ソムタム」

　濃厚なスープが平打ち麺によく絡み、付け合わせの漬物やライムで味変を楽しめます。料理名の「ガイ」は鶏肉のことで、大ぶりのチキンは食べ応え十分です。広々とした店内で、観光客にも人気の高い一軒です。

　また別の店「カオソーイナット」も外せません。こちらのオススメは「カオマンガイ・パッソム」（40THB）です。

　優しい味付けの鶏出汁の炊き込みご飯の上には、カリカリに揚げた鶏肉と、柔らかく蒸した鶏肉が盛られ、異なる調理法の鶏肉を同時に味わえてしまう、欲張りなチキンライスです。

　付け合わせの鶏スープもほっとする美味しさ。周りの客が食べている他のメニューもチラッと見てみましたが、店主が丁寧に作る料理はどれも美味しそうです。ここは地元の人たちで賑わう家庭的な食堂です。

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　ナーンは、ゆったりとしたペースで自転車観光を楽しむのに最適な小さな街です。歴史あるお寺や旧邸宅、地元グルメを巡りながら、タイ北部の穏やかな魅力を存分に感じてみてください。