クレジットカードは何枚持つのが正解?4枚と2枚の大きな違い

bizSPA!フレッシュ / 2020年7月2日 8時45分

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クレジットカードは何枚持つのが正解?4枚と2枚の大きな違い

 コロナ不況で先行きの見えない今、少しでもお金の不安を解消したい……。そこで、お金の専門家・菅井敏之(すがい・としゆき)氏に、今日からできる「お金が貯まる人の行動」を教わりました。

財布

※画像はイメージです(以下同じ)

 菅井さんは元メガバンク支店長で、今は不動産賃貸オーナーをしながら、シリーズ累計51万部の『一生お金に困らない! 新・お金が貯まるのは、どっち!?』(アスコム刊)などの著書を執筆。では、以下の行動で、お金が貯まるのはどっちでしょうか?(以下、菅井氏寄稿)

◆カードの枚数が多すぎると…

Q:クレジットカードを持つなら2枚? 4枚?

A:答えは、2枚です。

 あなたはクレジットカードを、いま何枚くらい持っていますか? 自分で把握できないくらいの枚数を持っている人もいるかもしれません。でも、そこには大きな落とし穴が潜んでいます。

 クレジットカードには「キャッシング枠」というものがあります。これは、そのクレジットカードのカード会社から一時的に無担保で借りる現金の上限のことです。

 この枠は、あなたに対する信用です。あなたのキャッシング枠が100万円だったとします。このときカードを1枚持てば、1枚のキャッシング枠は100万円。では、カードを4枚持てばキャッシング枠が合計400万円に増えるかというと、そうはならず、100万円のままです。
 
 カードの枚数が多ければ多いほど、1枚あたりのキャッシング限度額は少なくなります。カード会社にとって、あなたの信用が低くなるわけです。

 これだけでも、クレジットカードは4枚より2枚のほうがいいとわかるでしょう。1枚ではなく、2枚持つ理由は、なくしてしまったときの保険です。クレジットカードは2枚にして、1枚は持ち歩き、もう1枚は予備として家に置きましょう。

◆住宅ローンの審査で落とされることも

住宅購入

 もっと深刻な問題になりかねないのが、家を買うときです。銀行が住宅ローンを融資するとき、基本は、返済比率を収入の35%に抑えます。たとえば、毎月の給料が30万円の人なら、月々の返済額が10万5000円を超えないようにするわけです。ただし、これには重要な注意書きがあります。

 ほかの借り入れと合わせた「トータル」が、収入の35%なのです。ほかに借り入れがなければ、35%まるまる借りることができます。

 でも、仮にクレジットカードのリボ払いや分割払いで毎月3万円を返済中だったとすれば、銀行は毎月の住宅ローンを、「10万5000円-3万円=7万5000円」までしか貸してくれません。

 本来なら月収30万円で融資してもらえるはずの10万5000円を借りたいのに、住宅ローンの審査で落とされる結果となってしまいます。

◆支払い忘れに要注意

 さらに、クレジットカードをたくさん持っていると、うっかり「支払い忘れ」が多くなることは予想できますよね。カードの支払いがいくらか把握しにくいうえ、給料振込口座とカード引き落とし口座が別であれば、うっかり入金を忘れてしまう恐れがあります。これは金融機関の信用情報に「入金遅れ」として記録されます。これが何回もあると「この人は信用できない人だ」と見なされ、住宅ローンの融資を断られることがあります。

 銀行は、当然ながら、貸したお金が返ってこないことをもっとも嫌います。このように繰り返し返済が滞っている人、ましてや返済がない「事故扱い」の人にはお金は貸せません。こういう事態は、クレジットカードの枚数が多い人ほど起こりやすいのです。カードがいくらの支払いか把握しにくいうえ、給料振込口座とカード引き落とし口座が別というケースが増え、うっかり入金を忘れてしまう恐れがあるからです。

 ですから、クレジットカードは2枚にしぼり、その決済口座は給料振込の口座にすべきです。住宅ローンを借りる前には、自分の信用を毀損しているものがあれば、きちんと整理しましょう。私の著書『一生お金に困らない! 新・お金が貯まるのは、どっち!?』では、あなたの信用情報を確かめる方法について詳しく述べています。クレジットカードを使うことのメリットも書かせていただきましたので、参考にしてみてくださいね。

◆銀行カードローンとリボ払いには注意

クレジットカード

 同じように利用してはダメなのは、「銀行系列のカードローン」です。銀行がやっているカードローンだからといって安心してはいけません。カードローンは、金利が高く、新たにお金を生まない「悪い借金」です。

 その上、14%前後という高金利です。こんな金利で借金することは「自殺行為」です。クレジットカードの「リボ払い」(リボルビング払い)も「悪い借金」です。その上、リボ払いの金利も15%と、とんでもない金利です。

 企業は今、内部留保を大量に積み上げ、投資も抑えがちでなかなか借りてくれません。しかも、住宅ローンは1%を切るような低金利で、銀行はほとんど儲かりません。銀行は、もうカードローンしか貸せるところがないので、必死でカードローンを契約させようとしてきます。でも、これは「あなたのたくましい安定収入を俺にくれ」という話ですから、乗ってはいけません。

◆カードローンは破綻への「初めの一歩」

絶望

 カードローンでお金を借りれば、銀行はあなたを「破たんの可能性がある人」と見なします。カードローン返済の延滞がたび重なれば、あなたの信用毀損につながりかねません。現実にカードローンが破綻への「初めの一歩」となるケースも非常に多いのです。

 昔の消費者金融は、現在ほとんど銀行の子会社化しています。子会社は、お客様にカードローンをすすめてどんどんキャッシングさせる。親会社は、それを信用毀損ととらえる。ひどい話ですが、これが銀行の実態なのです。

 銀行とあなた、「どちらも得する」なんてことはありません。あなたの「資産」は銀行の「負債」。逆に、あなたの「負債」は銀行の「資産」。銀行とあなたの「Win‐Win」関係なんて、ありえません。このことを肝に銘じてください。

【結論】クレジットカードは2枚持つ!

 銀行からお金を借りる将来のため、信用を失わない注意が必要です。「銀行系列のカードローン」もクレジットカードの「リボ払い」も、絶対に利用してはダメ。

<TEXT/菅井敏之>

【菅井 敏之】
1983年、三井銀行(現・三井住友銀行)に入行、支店長を歴任。48歳で退職してアパート経営に力を入れ、現在では、年間6000万円の不動産収入がある。テレビ朝日系「庶務行員 多加賀主水シリーズ」などの監修や、執筆・講演多数。公式サイト「菅井敏之公式サイト

【菅井敏之】

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