初めて証券口座を開くならどこ?投資のプロのおすすめは…

bizSPA!フレッシュ / 2020年7月9日 8時46分

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今回お話を聞いたHana♪ママさん

 先行き不安な世の中で、私たちに安心を与えてくれるもののひとつは、やはり“お金”。しかし、いざ株式投資を始めようとネットで調べてみても、情報が多すぎて何を信じて良いのかわからない……そうこうしているうちにタイミングを逸してしまった!

投資

※イメージです(以下同じ)

 そんな悩みを抱える若者も多いでしょう。今回は投資の超初心者である20代ビジネスマンを代弁(?)すべく、「bizSPA!投資部」が、株式投資の基礎である「総合証券」と「ネット証券」の違い、オススメのネット証券などを取材。YouTubeなどで積極的に発信を行う認定テクニカルアナリスト(CMTA)・Hana♪ママさんに、実体験に基づいたアドバイスを聞きました。

◆ネット証券と総合証券、何が違うのか?

 自分の好きな企業の株を買う、いわゆる株式投資を行う際に必ず必要となるのが「証券口座」。通常の銀行口座と異なり投資に特化した証券口座を開設することで、個別株式を購入することができます。

 証券口座では、株式以外にも債券やiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)など幅広い投資商品の取り扱いがあり、証券会社には「総合証券」と「ネット証券」があります。どれを選べば良いのでしょうか?

「総合証券とネット証券を比較する際のポイントは2つ。実店舗の有無と手数料です。総合証券は野村証券、大和証券などの実店舗を持つ昔ながらの証券会社です。顧客一人ひとりに担当者がつき、投資のアドバイスが受けられること、電話で株式売買の発注を行えるなど、対面でのサポートが充実していることが特徴です」

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今回お話を聞いたHana♪ママさん

「しかしその分、売買の際にかかる取引手数料が高め。また口座管理料が必要になる場合もあります。総合証券のオンライン取引サービスもありますが、こちらも取引手数料は高めです」(Hana♪ママさん、以下同)

 それに対し、ネット証券はSBI証券、楽天証券などの実店舗を持たない証券会社を指します。

「ネット証券は、口座開設から株式売買までの全てをネット上で自分で行うことになります。しかし、その分、取引手数料が安いです。どちらが良いのかは人によりますが、昔と違い、ネットで簡単に情報収集ができること、操作などの不明点についてはコールセンターやチャットで問い合わせできる体制が整っていることを考えると、個人的には手数料の安いネット証券がおすすめです

◆手数料だけで1万円以上差がつくことも

 実際に総合証券最大手の野村証券と、同じくネット証券最大手のSBI証券を比較してみると、

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野村証券:1万2188円(税込)
SBI証券:535円(税込)

※100万円相当分購入時の買付手数料
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 となっており、手数料の面から言えば確かにネット証券がおすすめと言えます。

 ちなみに「みずほ銀行なら、みずほ証券」といった具合に、自分がすでに持っている銀行口座と証券口座は一致させたほうが良いのか。この点に対しては、「入出金手数料の割引、資産の一括管理などの利点はあるものの、メリットはそれほど大きくはないため、手数料の実額重視で選んだほうが良いですね」と、Hana♪ママさんは回答。

「もし連携を気にする場合は、まずは証券口座を開設した後に、提携している銀行の口座開設をするという順序がおすすめです」

◆おすすめのネット証券会社は?

SBI証券

※画像はSBI証券公式サイトより

 では、数あるネット証券の中でのおすすめはどの証券会社なのでしょうか。

「こだわりがない場合は、SBI証券を検討してください。比較項目としては、取扱商品の種類、取引手数料、操作性・機能性、ツールの充実度、アプリの使いやすさなどがあります。ただ、初心者は取引手数料とアプリの使いやすさを重視すると良いでしょう。SBI証券は全体的に高評価でバランスが良く、顧客満足度も高い。口座開設数も最多で、初めて開設する証券口座に向いています。

 次点としてはアプリの使いやすさと取引ツールの機能性、楽天ポイントと連携もしている楽天証券も人気があるとのこと。ただし、SBI証券もTポイントとの連携(投資信託買付)を行なっているため、自分が普段活用しているポイントに応じて選ぶといいでしょう」

 もっとも、口座開設は無料でできるうえ、後日、他の証券会社でも開設するなど複数口座を持つことも可能。最初の口座は気軽に開設して問題ないようです。

◆特定口座、一般口座は何が違う

 さて、開設の段に来て個人情報等を入力していく中で目にするのが「特定口座(源泉あり)」「特定口座(源泉なし)」「一般口座」の文字。見慣れぬ言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

「特定口座と一般口座の違いは、売却益の申告と納税の方法が異なる点です。1年間の売買損益の計算を証券会社が行い、年間取引報告書を作成してくれるか否か、また特定口座の源泉あり・なしは、その名の通り源泉徴収、つまり納税処理を証券会社が行ってくれるか否かの違いです。

 結論から言えば、初心者で会社勤めの方は特定口座(源泉あり)を選ぶのが一般的でしょう。ただし自分で確定申告を行いたい場合は、特定口座(源泉なし)、または一般口座を選ぶと良いでしょう。個人の就労形態や収入の種類等により、どちらが適しているか迷う場合は税理士さんなどに相談すると良いかもしれません」

◆NISA口座も開いたほうがいい?

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bizSPA!投資部(右)の質問に答える、律儀なHana♪ママさん

 また、同じタイミングでよく聞かれるNISA口座についてもお聞きしました。

「NISA(少額投資非課税制度)とは、年間120万円を投資額の上限とし、売却して得た利益が非課税となる制度のこと。NISA口座はそのための口座となります。少し紛らわしいですが、NISA口座は上記の特定口座・一般口座とは別に開設します。

 通常、売却益の約20%が税金として徴収されますが、これが非課税となるため、ぜひ開設しておくと良いでしょう。1人につき1つの証券会社で1口座のみ開設できます。また、つみたてNISAとの併用は不可なので、どちらかを選ぶ形になります」

 つみたてNISAとは、毎月一定の金額を投資していく積み立て投資に適用される非課税制度です。NISAと同様、投資の税制優遇制度ですが、年間投資上限額、運用期間、対象の投資商品等が異なります。

 両方とも税の優遇が受けられるので、少しでも多く利益を手に入れたい場合は、どちらかのNISA口座を活用するといいでしょう。

◆今回のおさらいをしてみよう

資産

 では今回のおさらいをします。

・初めての証券口座は手数料の安いネット証券で。
・こだわりのない場合はSBI証券または楽天証券。
・基本は特定口座(源泉あり)。NISA口座も開設しよう。

 次回は証券口座を開設したのちに気になる、初心者にオススメの投資スタイルや投資額についてです。

<取材・文/bizSPA!投資部+日和下駄>

【Hana♪ママ】
ママ投資家。認定テクニカルアナリスト(CMTA)/親子向けマネー教育認定講師/チャイルドコーチングアドバイザー/娘が小学生の時に投資を教え、その経験を子育て世代に伝える。投資経験×子育て経験を生かして「子どもへの投資教育」を広めるべく奮闘中

【bizSPA!投資部】

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