英会話「why」で質問するのは失礼。自然な表現は

bizSPA!フレッシュ / 2021年1月22日 18時45分

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英会話「why」で質問するのは失礼。自然な表現は

 これからのビジネスマンとして欠かせないのが英会話のスキル。前回の記事、Niceは「平均より上かもしれないけれど、決して素晴らしくはない」と同じように、学校で学んだ英単語に隠れたニュアンスが潜んでいることはよくあります。

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 その例の1つが、Why。「なぜ」を意味する単語として、英語教育の早い段階で学ぶ単語です。しかし、Whyにはぶっきらぼうなニュアンスがあることを知っていましたか?

◆【第95回】Whyは失礼

 例えば、「何で日本に来たのですか?」という質問。留学なのか、仕事なのか、もしくは観光なのか? しかしWhy did you come to Japan?と聞くと、「何で来たの?(あなたなんて、来なくても良いのに)」というニュアンス。

 会議に参加しないと思っていた人が、実は参加をしていて、「何で参加しているの?」と聞くためにWhy are you here?とか、Why are you participating in the meeting?と聞けば、「なんでここにいるの?(いなくても良いのに)」「何で会議に参加するの?(参加する必要もないのに)」というニュアンスになってしまいます。

 したがって、悪意のないニュアンスで伝えたい場合には、Why did you come to Japan?ではなく、What brought you to Japan?のような表現が望ましいです

◆「What brought you」の意味

英語 英会話

※イメージです(以下同じ)

 What brought you …は英語でよくある無生物主語。「何があなたを日本につれてきましたか?」という表現で、理由を聞きます(文字通りに、日本に来た交通手段を聞いているわけではありません)。

 また、会議参加の理由を聞く場合にも、What brought you here?とか、What made you participate in the meeting?などと聞くと良いでしょう

 もちろん、コミュニケーションは単語や表現だけではありません。イントネーションや声色に注意をすれば、Whyを使ってもネガティブな印象を避けることは可能です。しかし、例えばWhy do you think so?(何でそう思うの?)と聞く時に、What makes you think so?と聞くことができれば、表現としてもスマートですし、より自然な表現になります。

◆誤解のない表現は「主語」に注意

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 なぜこのような違いが生まれるのか、その理由の1つには主語があります。Why are you here?の主語はYouですね。つまり、「あなた」が意思決定者として明確に示され、1つニュアンスを間違えると、「あなた」が理解できない決断をしてここに来ている、会議に参加している、などという、「あなた」を攻める表現になってしまうのです。

 逆に無生物主語を使えば、例えネガティブなニュアンスになってしまっても、「あなた」が会議に参加するなどという状況を作り出したのではなく、何が外的な要素が原因というニュアンスを作り出すことができます。
 
 ぜひWhyを避けて、無生物主語を積極的に利用することで、誤解の少ない、そしてより自然な表現が身につくでしょう

<TEXT/同時通訳者 木内裕也>

【木内裕也】

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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