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現代人の脳はショート寸前。1分でリセットできる“マインドフルネス”

bizSPA!フレッシュ / 2021年6月18日 18時45分

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現代人の脳はショート寸前。1分でリセットできる“マインドフルネス”

 とにもかくにもストレスフルな現代社会。コロナで思う存分ストレス発散できない日々が続き、爆発寸前の現代人は増える一方……。我々はこんな時代に、どうやってストレスと向き合えばいいのか? 効率的かつ抜本的に解消するメソッドを最新科学で導き出す。

ストレス解消神メソッド

※画像はイメージです

◆マルチタスクで脳はショート寸前!

 現代人のストレスの元凶となっている“脳過労”。ネット環境やデバイスの発達による“情報過多”で自律神経のバランスが乱れ、ストレスが発生しやすい状態になっている。精神科医であり禅僧の川野泰周氏は「脳過労は今の時代に良しとされている“マルチタスク”によって加速度的に増えている」と断言する。

「マルチタスクは言い換えると、『ながら作業』です。便利な電子機器を駆使して複数の仕事を同時にこなす、スマホを見ながら食事をするなど、現代人は起きている間、半分近い時間を『ながら作業』していることが米国の研究でも明らかにされています」(川野氏、以下同じ)

<脳過労こんな人は要注意!>
・仕事でPC、スマホが欠かせない
・ながらスマホしがち
・複数の仕事を同時並行で進めがち
・1日10回はSNSを見る

◆マインドフルネスでストレスを発散

ストレス解消神メソッド

 マルチタスクによって一時的には生産性が上がるように見えても、脳にとっては非常にまずい状態だ。

「そもそも脳はマルチタスクに向いておらず、複数の事柄に注意を分散させることで疲弊しやすいもの。それを根本から解消するためには、あらゆる事柄をシングルタスクとして捉え、仕事や作業を同時並行で行わずにひとつひとつ片づけていく思考習慣を身につけることです。そんなシングルタスク化の訓練にもっとも効果的なのがマインドフルネスなんです」

◆1〜2分の瞑想でも効果あり

「瞑想」とも訳されるマインドフルネスは仏教や禅の考えをベースにしたもの。マルチタスク偏重によって数々のストレスの種に目を向けざるを得ず、“心ここにあらず”な状態に陥りがちな現代人の脳と心を“今(=シングルタスク)”に向けさせる方法として欧米の企業や教育現場でも広まっている。

「今、この瞬間に得た感覚や外部からの情報を価値判断せずに、ありのままに受け入れること。日々少しずつ行うことで、脳がシングルタスクに慣れていき、ストレスも和らいでいきます」

 瞑想と聞くとハードルが高く感じるが、上に挙げたように1〜2分で気軽にできるものから始めるだけで効果が出るという。ぜひ日常生活に取り入れてみては?

◆“今”に集中するだけでOKのずぼらマインドフルネス

 日常生活で手軽に行えるマインドフルネスはさまざまだ。その一例はこんなものがある。

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歩くマインドフルネス:駅の改札から会社に入るまでなどの決まった区間を、地面の凹凸や傾斜、重心の移動といった足裏の感覚にのみ集中しながら歩く

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食べるマインドフルネス:最初の一口を、味や香り、温度、舌触りにのみ意識を向けて時間をかけて味わってみる。飲み物やお菓子で試すのもOK

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お風呂でマインドフルネス:スポンジの硬さや泡の当たる感覚にのみ意識を向けて体を洗う。洗いながら頭頂部からつま先まで体を部位に分けて観察するのも手

◆「すぼらマインドフルネス」を実践!その効果は…

食事

 小誌記者もさっそく「食べるマインドフルネス」を実践してみた。

 普段はSNSをダラダラと眺めながら摂る昼食。だが、この日はスマホをしまい込み、まずはゆっくりと味噌汁を味わってみた。椀の形や温もりを手のひらで感じ、時間をかけて液体を口に含む。舌先に熱さを感じると同時に、だしの香りが口内から鼻に抜けていく。

 毎日やっているはずの“食べる”という行為を、これだけ意識を向けて行ったのはいつぶりだろうか。時間にしてわずか3分足らずだが、それだけで心が落ち着き、体がポカポカしてくるのがわかる。

 マインドフルネスを行う注意点としては、酩酊したときや極度に精神状態が悪いときは避けること。さらに先ほどの川野氏いわく、「前世や守護霊など過度にイメージを用いた瞑想を推奨する団体は、時に洗脳の恐れもあるので要注意」とのこと。

 とはいえ、堅苦しく考えることはない。

原則さえ満たしていれば、やり方は自由です。ぜひ『マイ・マインドフルネス』を見つけてみてください」(川野氏)

<取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/田中 斉>

【川野泰周】
精神科医・禅僧。80年生まれ。精神科医として勤務するかたわら、’14年末より臨済宗建長寺派林香寺住職に。『「精神科医の禅僧」が教える 心と身体の正しい休め方』など著書多数

【週刊SPA!編集部】

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