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社会人が身につけたい「最低限のマネー知識」。複利・金利・保険とは

bizSPA!フレッシュ / 2021年9月2日 8時45分

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社会人が身につけたい「最低限のマネー知識」。複利・金利・保険とは

 社会人になったら、最低限のお金の知識は身につけておいたほうがよいでしょう。とりわけ日本人は、外国人に比べると、金融リテラシーが低いと言われています。アメリカでは、小学生でも投資やファイナンスについて学ぶ授業があり、その知識をもとに、成人後は株式や投資信託を盛んに行っています。

会計

※画像はイメージです(以下同じ)

 話題の本『らくがきファイナンス 人生で損しない選択をするためのお金の知識』(ティナ・ヘイ・著、川添節子・訳、翔泳社)は、投資やお金に関する素朴な疑問についてのヒントが詰まった一冊です。

 かつてハーバードビジネススクールのMBAに進学した著者のティナ・ヘイ氏は、当時、授業についていくのに苦労しました(クラスメイトには銀行出身者やコンサルタントなどが多かった)。

 そこで、学習のために紙ナプキンにイラストを描いて、金融の仕組みなどを理解していったのです。その後、ナプキンファイナンスを設立し、本書のもととなった学習コンテンツを世界中の人に共有しています。今回は、米紙ニューヨークタイムズなど、様々なメディアで取り上げられ、人気を博した本書の一部から「複利」「金利」「保険」について紹介します(以下、同書より編集・抜粋)

◆複利:複利の魔法でお金は急激に増える

 利息がどういうものかは、きっと知っていると思う。たとえば、1,000ドルを銀行に預けたら、銀行はお礼にちょっとだけ利息をつけてくれる。仮に年2%としよう。すると1年後には、あなたは20ドルを手にすることになる。

 もし、そのお金を口座に入れたままにしたら、2年目には、最初に預けた1,000ドルではなく、1,020ドルに2%の利息がつく。つまり、20ドルではなく、20ドル40セントとなる。複利では、増えた残高をもとに利息が計算される(言いかえれば、利息が利息を生むということ)。

 複利の魔法にかかると、お金は急激に増える。40セントと言われても、たいしたことないと思うかもしれない。でも、時間をかけて利息を重ねていくうちに、巨大な金額になる。

■ 1万ドルか、1セントか
 あなたならどちらを選ぶ? 1か月間、毎日1万ドルをもらうか、それとも1か月間、毎日倍になる1セントをもらうか(ヒント:これはひっかけ問題だよ!)。倍々になる1セントは、複利効果で1か月後には1,073万7,418ドルになる(小銭だらけで大変なことになるけど)。一方、毎日1万ドルのほうは31万ドル。

らくがきファイナンス

※画像は『らくがきファイナンス』より

◆お金の成長を加速させる

書籍

『らくがきファイナンス 人生で損しない選択をするためのお金の知識』(翔泳社)

 複利効果は、基本的にお金が増えれば増えるほど威力を増す(途中でお金を引き出さないかぎり)。でも、複利効果の威力をさらに高める方法がある。それは次の3つ。

・より高い金利を見つける。
・途中でお金を追加する。
・時間をかける。

■ おもしろ豆知識
・複利は紀元前2000年ごろに古代バビロニアで発明されたと言われている。紀元前の偉大な発明とされる車輪よりほんの少し新しい程度だ。
・お金が倍になるまでに、どのくらいの時間がかかると思う? だいたいのところは72を金利の数字で割ってみるとわかる。

■ ここがポイント
・複利とは、発生した利息に利息がつくこと(あるいは発生した利子に利子がつくこと)。
・投資家は「複利の魔法」をよくわかっている。お金を育てるすばらしい方法だから。
・複利で運用するお金をさらに増やすには、投資金額を増やす、期間を長くする、 高い金利を探すといった方法がある。

◆金利:借りる人にはコストに、貸す人には収益に

低金利 金融政策

 金利は、お金を借りる人にとってはコストになり、貸す人にとっては収益となる。金利は、たとえば5%といったように、比率で表示される。借り手が支払う金利は、利率に借りた元本と返済するまでの期間をかけて計算する。たとえば、1,000ドルを5%の利率で1年間借りた場合、1,050ドルを返すことになる。

■ 受け取る金利、支払う金利
 人生では金利を受け取ることもあれば、支払うこともあるだろう。お金を貸したり、投資したりするときには、高い金利のほうがいい。そのほうが儲かるからだ。お金を借りるときには、低い金利のほうがいい。そのほうが支払いも少なくなる。

■ 金利を受け取るとき
・利息がつく銀行口座にお金を預けている。
・譲渡性預金、債券、そのほか利息がつく投資商品を保有している。
・ソーシャル・レンディングに投資している。あるいは、友人に利息つきでお金を貸している。

■ 金利を支払うとき
・クレジットカードの利用残高がある。
・住宅を購入するため、大学に行くため、車を買うためにお金を借りている。
・未払いの請求書があり、利子が発生している。

◆2種類の金利:利率と利回り

 単利は元本をもとに計算する。複利は元本だけではなく、発生した金利分も加えて計算する。預金やローンを検討するときに、利率や利回りと書かれた金利を目にしたことがあるかもしれない。前者は単利、後者は複利を反映した結果を表している。

 金利は意外にややこしい。借りるにしても預けるにしても、金利をくらべるときには、かならず同じ種類の金利で比較しなければならない。

■ おもしろ豆知識
・めったにないことだが、金利がマイナスになることがある。そのときは、ローンを組めば銀行が金利を払ってくれるし、逆に、お金を預ければあなたが金利を支払うことになる。
・イスラム法(※イスラムの宗教法。イスラム教徒の生活全般にかかわる規範)では金利は払うことも受け取ることも禁じられている。イスラム法を遵守する銀行で口座を開けば、金利の代わりに、事業に投資して得る「目標利益」を提示されるだろう

■ ここがポイント
・金利とはお金を借りるときのコストのこと。
・お金を借りるときには、金利は負担になる。お金を貸すときには金利は収益になる。
・金利を比較するときには、かならず同じ種類の金利同士でくらべること。

◆保険:あなたのセーフティネットになる

保険

 保険はあなたを経済的に守ってくれる。緊急用資金と同じようにあなたのセーフティネットとなり、不幸な出来事(事故、病気、火事、身内の死など)が起きても、経済的な 不安を感じなくてすむようにしてくれる

 保険契約を結ぶとき、あなたは保険会社に定期的に保険料を支払うことを約束する。対する保険会社は、支払事由の発生により保険金を請求されたときには支払い、損害の発生により損失の補償を請求されたときには補償することを約束する。

■ 人生のあらゆるステージで
必要な保険は、人生のさまざまなイベントを経て変わっていく。それぞれのライフステージで必要となる保険には、たとえば次のようなものがある。

■ 人生の節目→必要な保険
・就職→医療保険(※)を自分で選ぶ世界にようこそ。
・はじめての一人暮らしで部屋を借りる→はじめまして、レンターズ保険(賃貸保険)。
・自動車の購入→ほとんどの州では自動車保険に未加入だと運転できない。
・住宅の購入→さようなら、レンターズ保険。こんにちは、所有権、住宅ローン、そして損害保険(洪水保険は別途加入)。
・子どもの誕生→おめでとう! その歓びのかたまりをあなたの医療保険に追加すること。生命保険にも入ったほうがいいでしょう。

※アメリカでは、日本のように広く国民一般をカバーする公的医療保険制度は存在せず、高齢者、障害者、低所得者などだけを対象としている。公的医療保険の対象とならない人は、民間の医療保険に加入することになる

◆保険で注意すべきこと

■ リスクと保険料:リスクが低ければ、保険料は安くなる。あなたがタバコをすわなければ、喫煙を原因とする病気で死ぬ確率は低くなるので、保険料は安くなるだろう。
■ 免責金額:免責金額を確認しよう。免責金額とは、保険会社が支払い義務を負わず、あなたが負担しなければならない金額のこと。
■ 保険金の請求:多額の保険金を請求すると、保険料は上がる。軽い衝突事故を起こしたときに自動車保険会社に連絡しない人がいるのはこれが理由。
■ 契約書:保険は複雑で、契約によって違ってくる。契約書をよく読んで、内容をきちんと理解しよう。

■ おもしろ豆知識
・デイヴィッド・ベッカムは、足に7,000万ドルの保険をかけていたという。
・シャーリー・マクレーンは、宇宙人による誘拐に備えて2,500万ドルの保険に入っているらしい。

■ ここがポイント
・保険に入るとは、保険会社に定期的に少額のお金を払うと約束すること。その代わり、保険会社は何かあったときには大金を払うと約束してくれる。
・子どもの誕生や住宅購入など、人生の節目には、新しい保険が必要になる。
・保険会社はリスクの高い保険には、より高い保険料を請求する。

<TEXT/ティナ・ヘイ 構成/bizSPA!編集部>

【ティナ・ヘイ】

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