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地震、津波、そして火災… 16日午後1時1分の『新潟地震』から60年 経験者から改めて学ぶ当時の教訓

BSN新潟放送 / 2024年6月17日 13時51分

BSN

新潟地震から60年 経験者の声から学ぶ

1964年6月16日午後1時1分に、粟島沖を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生。14人が亡くなり、300人以上が重軽傷を負いました。
『新潟地震』です。

あれから60年。
当時何が起きたのか、そして今どのように生かせるのか、経験者の声から探っていきます。

【本井晴信さん 当時・関屋中学校2年生】
「グランドに出ようかなと思って廊下に出始めた途端に、急にガッーというすごい地鳴りがしたと思ったら、グラグラと揺れて…」

地震発生からおよそ30分後、新潟市沿岸は高さ約2.4mの津波にも襲われました。
津波は信濃川をさかのぼり、市街地に流れ込みます。

【渡辺博さん 当時20代・会社員】


「『津波が来たぞー』と、昭和大橋の方を見たら、1mくらいの津波がどんどん押し寄せて…。慌てて電柱によじ登って、下を津波が通っていくのを体験しました」

【田代雅春さん 当時・舟栄中学校3年生】
「津波だ!屋上へ逃げろ、と先生の指示がありました」

【渋川綾子さん 当時二葉中学校1年生】
「みんなと一緒に津波にのまれるのであれば仕方ないな…。12歳にして初めて死を覚悟した

新潟地震をきっかけに注目される『液状化現象』

【本井晴信さん 当時・関屋中学校2年生】
「家の前を見たら、海のようになっているの。要するに液状化で」

市街地でも道路に水が溢れ、避難する人々の障害となりました。

【田代雅春さん 当時・舟栄中学校3年生】
「道路に行った時にマンホールがあると悪いから、『杖をつきながらマンホールがどこにあるかチェックして』と指導を受けました」

60年前の新潟地震では、津波と液状化現象の影響で3000世帯以上が全壊し、およそ1万3000世帯が浸水被害を受けました。

2024年元日に起きた能登半島地震でも、津波や液状化現象が発生しています。
津波の恐れがある場合には、海辺から離れ、すぐに高い場所へ向かいましょう。
また、やむを得ず冠水した道を通る場合は足元が見えづらいため、長い棒などで足元を確認しながら進むことが大切です。

また新潟地震では、石油コンビナートで大規模火災が起きて、周辺民家およそ300戸にも燃え移りましたが、地震の際には『火災の予防』も大切なポイントです。

地震による火災で特に注意が必要なのが、停電から電気が復旧した際に出火する「通電火災」。阪神淡路大震災では、電気の復旧後に多くの火災が発生しました。

通電火災の対策・3か条

(1)停電中は電化製品のスイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く
(2)自宅から離れる時はブレーカーを落とす
(3)電気が復旧する際、電化製品や配線が傷ついていないかなどを確認

地震直後で焦っていても、この確認は大切です。

そして新潟地震経験者の皆さんは、ハザードマップの大切さを口にしていました。

【田代雅春さん 当時・舟栄中学校3年生】
「津波に対して、自分のところは大丈夫なのか、大丈夫でないのか。大丈夫でないときは、どのようにしたらいいのか。総合的に考えていく必要があるなということを、60年を通じて感じました」

【70代女性】
「いろんなものをやっぱり自分で見ておいて、何か起きた時にどこに逃げるというのは、確認しておいた方がいいかなと思っています」

自分の住んでいるところがどのような地盤なのか。
それによって、災害時の行動を事前に確認することが大切です。

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