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〝マニュアル通り〟で本当にいいのか? 3.11津波経験者が災害時の臨機応変な対応を教師に呼びかけ

BSN新潟放送 / 2024年6月25日 18時43分

BSN

東日本大震災の経験者が教員を対象にした研修講座に登壇しました。災害時の避難について、語ったのは「“マニュアル通り”で本当に子どもたちの命を守れるのか?」という教訓です。

新潟県 長岡市で開かれた研修講座。市内の小中学校の教員らおよそ100人が集まり、防災教育について学びました。

講師は2011年の東日本大震災を経験し、この春まで震災の記憶を伝える伝承館の館長を務めた芳賀一郎さんです。

【講師 芳賀一郎さん】「津波に同じ形はない。万年に一度の津波があるかもしれない。地震が弱くても侮るな」

芳賀さんは東日本大震災のとき宮城県 気仙沼市の高校で実際にとられた避難行動を紹介しました。
地震発生直後、学校にいた生徒と教員およそ200人はまず指定避難場所となっていた近くの寺院へと逃げたそうですが…

【講師 芳賀一郎さん】「先生がたまたまワンセグで10メートルくらいの津波が来ると察知して、生徒と先生はここから急ぎ足で(逃げた)」
 

200人は留まることなく、さらに高い所へと避難を続け、最終的に海抜32メートルの地点まで移動。マニュアルに捉われない教員の判断が高さ10メートルを超す津波から生徒の命を守りました。

【参加した教員は】「そのとき、その場に合った臨機応変な対応をしていかなければいけないなと感じました」

【参加した教員は】「防災意識を私たち職員が身に着けていくことで、それが児童、生徒にしっかりと伝わるのではないかなと思いました。(災害は)いつ起こってもおかしくないという意識を持って日々過ごしていけたらなと」
 

中越地震から20年。新潟地震から60年となる今年、参加した教員はいざという時の心構えについて改めて胸に刻んでいました。

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