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『全天候型子ども遊戯施設』新潟県内に次々に登場 観光にも寄与するメリットと自治体の財政負担は?

BSN新潟放送 / 2024年7月12日 12時51分

BSN

新潟県内ではどんな天候でも子どもたちが思いっきり遊べる『全天候型子ども遊戯施設』と呼ばれる場所が各地で増えています。子どもを持つ親からは想定を超える反響が出ています。ただ、整備には懸念材料もあるようです。

阿賀町にある道の駅『阿賀の里』に6月にオープンした、全天候型の子どもの遊び場『あがりーな』。

ネット遊具に、大きな滑り台など、延べ2240平方メートルの広さに様々な遊び場があります。中でも人気なのが…

【記者リポート】
「プロジェクションマッピングと、高さを検知するセンサーがついていまして、こちらお魚をすくうと、なんとすくえるんですよ…あ、今逃げちゃいました」

手に付きにくい特殊な砂を使ったデジタル砂場です。

さらに音が鳴る鍵盤を映し出すプロジェクションマッピングなど、デジタル技術を使った最新の遊具を楽しむことができます。

【子どもは】「たのちい」

屋内の施設のため雨や雪、さらに暑い日でも天候を気にせずのびのび遊ぶことが出来ます。

【阿賀町まちづくり観光課 清野直子 課長】
「『誰でもどうぞ』という気軽な、無料ということもありますし、今まで、こういった全天候型でこれだけの広さのところはなかなか近隣ではなかったと思いますので、そこも魅力だと思っています」

オープンから1か月で訪れたのは1万人。
休日になるとほぼ満杯で、当初の想定の1.6倍となる1日平均で1000人ほどが訪れています。

【阿賀町まちづくり観光課 清野直子 課長】
「多くの方においでいただいていますので、皆さん『楽しかった。また来たい』と言っていただけることが本当に嬉しいです」

また、およそ95%は阿賀町以外から来ていて、観光面でも貢献しているようです。

【阿賀野市からの利用者】
「もう4、5回くらいですね。週1回くらいできています。屋内で天気を気にせず、雨の日やこれからの季節暑いときも遊ばせることができるし、ありがたく阿賀町町外ですけど使わせてもらおうかなと思います」

【阿賀町まちづくり観光課 清野直子 課長】「ここを拠点にして阿賀町内の観光地に足をのばしていただいたりとか、となりの道の駅にもおいしい食べ物であったり子ども向けの食べ物も用意していますので、そちらの方の売り上げにも貢献できてるかなと思っております」

また全天候型の施設は燕市でも…

【記者リポート】
「どんな天候でも思いっきり遊べる『全天候型子ども遊戯施設』が燕市でも来年中にできる予定で、その工事が進んでいます」

今年度末のオープンを目指す『ハレラテつばめ』は年齢別の遊び場が整備される予定で、12歳までの子どもが楽しめます。

さらに聖籠町でも全天候型の施設を作ろうとする動きが…

【委員】
「聖籠町は住みやすい町1位ということで選ばれたので、ぜひその名に恥じないような立派な施設ができればいいなと」

大学教授や保護者ら15人の委員が参加して行われたワークショップ。
聖籠町では、施設の整備にあたって3つの改修案と新設案が挙がっていますが、工事費用は最大で10億円以上に。毎年、数千万円の借金を返済する必要があります。

【委員】
「町が借金を抱えて、今の町の生計が成り立つのか知りたいです。

【聖籠町の担当者】
「大きな金額だと考えております。どこかで工夫をしながらやっていくしかないと」

『ハレラテつばめ』は整備費用にに24億円、阿賀町の『あがりーな』はおよそ5億3000万円がかかっています。

【新潟大学 穴戸邦久 委員長】
「日本海側、この雪が多い地域特性を考えますと屋内施設といったことも重要になってくるのかなと。子どもたちの屋内遊戯場ができることによって、親御さんが集い、そしてまた親御さんたちのネットワークが作られることで生き生きとした街というのが出来上がっていくのではないかなと」

検討委員会は10月を目途に最終案を聖籠町に提出する予定で、整備の方針が決まれば、早くて再来年度中の完成を目指すということです。

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