「がんの予防に期待が持てる」など医薬品に相当する効果・効能をうたいサプリメントを製造・販売か 男女2人を薬機法違反の疑いで逮捕

BSN

自社が製造・販売するサプリメントについて、医薬品相当の効能・効果を標榜したサプリメントを厚生労働大臣の承認を受けずに製造し、今年4月下旬から5月下旬までの間に客2人に販売したほか、「がんの予防に期待が持てる」などとうたった広告で誘客したとして、男女2人が逮捕されました。

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関わる法律違反（薬機法違反）の疑いで逮捕されたのは、埼玉県 三郷市に住む養鶏業の女（47）と茨城県 牛久市に住む自称コンサルタント業の男（42）の2人です。
警察によりますと、2人は共謀して去年10月中旬、養鶏業の女が経営する会社のホームページ上に、厚生労働大臣の承認を受けていないサプリメント（卵黄炭）について、「細胞組織の再生や免疫力の活性化などの効果があり、主にがんの予防に期待が持てます」などとして、未承認医薬品の広告をした疑いがもたれています。

また2人は、自社のサプリメントについて「滋養強壮、精力増進などの効果がある」などと効果・効能を標榜し厚生労働大臣の承認を受けずに製造し、今年4月下旬から5月下旬までの間に、栃木県や石川県に住む女性2人に合わせて4個（合計販売価格6万3200円）を販売した疑いも持たれています。
警察は去年、サイバーパトロールで認知し、捜査していたということです。
女らは通信販売でサプリメントを販売していて、去年9月から今年5月までの間に、少なくとも27都府県で159件の販売実績があったとみられます。
調べに対し、自称コンサルタント業の男は「私がやったことに間違いない」などと容疑を認めているということですが、養鶏業の女は「医薬品に当たるとは知らなかった」と容疑を一部否認しています。
警察はいつから販売を始めたのかや2人の関係性などについて調べを進めています。
なお、現時点でサプリメントを摂取した人からの健康被害については報告されていないということです。