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『佐渡島の金山』世界文化遺産登録 悲願達成に歓喜と涙

BSN新潟放送 / 2024年7月29日 19時24分

BSN

島は20年以上にわたる悲願の達成に沸いています。

新潟県内初の世界遺産登録で、地域の宝である『佐渡島の金山』が“世界の宝”となった賑やかな歴史的一日を振り返ります。

佐渡ではこの日、鉱山の繁栄を祈願して開催されている「鉱山祭」が行われ、少しでも岩が柔らかくなり掘りやすくなってほしいという願いが込められたという唄「やわらぎ」が、地元の小学生から披露されていました。

【佐渡市民】
「ドキドキしています」
【相川出身者】
「ワクワクだけです。長年の夢を、運動してきてくれた人の夢を、かなえてあげたいと思います」

佐渡市や新潟市などではパブリックビューイング会場も設けられ、ユネスコの世界遺産委員会での審議入りを前に、続々と人が集まり、日本時間の27日午後1時半過ぎ、『佐渡島の金山』の審議が始まりました。

そして審議開始からおよそ20分後にその瞬間が訪れました。
21の委員国による採決の結果、全会一致で世界文化遺産への登録が決まりました。
長いあいだ諦めずにいた佐渡市民の悲願は達成され、新潟県初となる『世界遺産』の誕生に、パブリックビューイングの会場は歓喜に包まれました。

【新潟県 花角英世知事(インドの世界遺産委員会会場から)】
「これがゴールではありません。これから佐渡金山をしっかり保存するとともに、佐渡や新潟のすばらしい魅力を、味わっていただいて、理解していただいて、そして地域の活性化につなげていきたいと思います」

「心に秘めていたものが、できないと思っていたものができたら、それはそれなりの喜びで爆発するかも知れない…」と、佐渡金山で最後の操業をやめるまでのおよそ6年間働いていた石見早人さん(74歳)も、自宅で審議の様子を見守っていました。

「万歳!万歳!!やったやったよくやってくれた、みんな…」

20年以上にわたって世界遺産の登録を目指してきた『佐渡島の金山』。
みんなこの日を待ちわびていました。

【中野会長】
「28年間の間にいろんなことがありました。だけどもう決定の瞬間にそれらのことはすべて忘れたといっても過言じゃないくらい本当にそれぐらいの大きなよろこびでした」
【佐渡市民】
「佐渡はこれで生き返りました!ありがとうございました!」
「時間がかかりましたけどきょうの場で登録と決まったので非常にうれしく思います」
「うれしいです。みんなが言いますね『長かったね』って」

おじの本間寅雄さんが、長年にわたり世界遺産の登録を目指して活動してきたという山本ひとみさん(65歳)は、登録が決まった瞬間、涙を浮かべていました。
寅雄さんは、志半ばにして2006年に79歳で亡くなっています。

「うれしいだけです。この日を待っていた、この時を待っていた…」
「おじは、相川をすごく愛した人だった、何とか世界遺産にしたいって思いがあったのに、私は知らなくて『ならないよね』ってひどいことを言っちゃった」

その一言を悔やんだひとみさんは、おじの遺志を継ぎ、世界遺産の登録を目指して自らも活動に加わるようになりました。

「本当によかったなおじちゃん。やったよ世界遺産になったよって」

【記者レポート】
「新潟駅です。今号外が配られています」
「紙面には大きく『世界遺産に』と書かれています」

【号外を受け取った人】
「佐渡金山世界遺産に…やった!」
「いいところで、みんなにいっぱい来てほしいし、また今度行ってみたい」
「今まで登録されてほしいなと思っていたから、すごくうれしいです」

インドにいた花角知事のもとには、岸田総理からも祝福の電話がありました。

「おめでとうございますということでありました。そして日本の宝から世界の宝になったと、これを活用することも国として応援しますよ、というお話をいただきました」

夜になっても地元・佐渡市はお祝いムード一色。
世界遺産登録されたこともあって、皆さんの佐渡おけさ踊りにも熱が入り、鉱山祭と世界遺産の登録が重なった住民の興奮は、最高潮に達します。

「世界遺産おめでとうかんぱーい!」
「めっちゃうれしいです!めっちゃうれしい!(踊る)」
「今日のお酒の味は?小判の味がします」
「このお祭りも知ってもらって、もっとたくさんの人が見に来て、一緒に踊ってくれたら嬉しいですね。佐渡おけさを世界の佐渡おけさに」

世界遺産の登録から一夜明け…

「午前10時ですがこちらの駐車場はほぼ満車状態です」

『史跡佐渡金山』にはさっそく多くの人が訪れていました。

【県外からの観光客】
「きのう世界遺産になったのでまず来ようと思って」
「昔の人は大変苦労して金を掘っていたんだなとわかりました」

佐渡の玄関口では1日限定のこんなおにぎりも!

「おいしいです。お肉と卵が入っています」

金山をモチーフにしたというおにぎりです。

2日間の盛り上がりを締めくくるかのように佐渡の夜空を彩ったおよそ500発の花火。今年の鉱山祭は例年より2000人ほど多いおよそ7000人が訪れました。

「世界遺産登録の後だったので金色だなと思って見てました」
「迫力があってすごいなって思いました。金山が登録されたので拍手という感じです」

佐渡の金山が世界文化遺産となった歴史的な日。
地元にとって特別な花火となりました。

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