グローバル時代の『トラベルクリニック』とは？「ワクチン接種期間を半分以下に…」海外渡航者の潜在ニーズ

BSN

『トラベルクリニック』という言葉を皆さんご存じですか？
出張・留学・旅行などで、海外に行く前に必要な、感染症予防の“ワクチン接種”などをサポートする専門の医療機関のことです。

その『トラベルクリニック』、どんな役割を担っているのでしょうか？

【エールホームクリニック長岡　澁谷裕之医師】
「日本渡航医学会の認定医がいるクリニックで、この地域に行くにはどんなワクチンが必要なんだ、そして接種にどれくらいの期間がかかるんだ、といったノウハウを持っているのがトラベルクリニック」

2024年に新潟県長岡市では初めて、『エールホームクリニック』と『エールホームクリニック長岡』が認定されました。

長岡市をはじめ新潟県内には、海外に進出するグローバル企業や大学などが多くあり、海外渡航前ケアのニーズがありました。

中でも渡航者にとっての“最大のメリット”というのが…

【エールホームクリニック長岡　澁谷裕之医師】
「渡航先の地域によっては、すごくいろいろなワクチンを打たなければいけない。例えばマラリアだとか、狂犬病だとか、いろいろなワクチンがあって…」
「同時に打っていいものや、何か月間あいだを開けなければいけないとか、そういうものがあるんですよ」
「そうしたものを、ただ打つだけではなくて、『効率よく』打つ。今まで接種にこれだけかかっていたという期間を、ノウハウを生かすことによって短縮できる」

実際にクリニックを利用した企業からは「これまで準備に数か月かかっていた渡航前のワクチン接種が、半分以下の期間に短縮できた」という声が届いているということです。

こうした『トラベルクリニック』は、新潟県内では2例目となります。