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“豚熱”感染拡大防止のため『私たちが気をつけなければいけないこと』野生動物からウイルスが持ち込まれるリスク

BSN新潟放送 / 2024年8月15日 19時39分

BSN

新潟県内で初めてとなる豚熱が新発田市で14日に確認されたのを受け県は、この養豚場で飼育されているブタおよそ450頭の処分を15日夕方から始めました。

県によりますと、下越家畜保健衛生所にこの養豚場から「7日からおとといにかけて子ブタ12頭が死んだ」という通報が13日にあり、14日に国の検査機関で豚熱の感染が分かったということです。


県内で初めてとなる感染確認を受け、県は14日夜に対策本部会議を開きました。
【新潟県 花角英世知事】
「これによりまして、本県で初めてとなる豚熱の防疫措置を行う必要があります」


この農場ではおよそ450頭のブタを飼育しており、県は15日午後4時から60人態勢でブタの処分を始めました。


暑さを避けるために夕方から午前8時までを作業の時間とし、豚舎の清掃や消毒などを含めて4日ほどかかる見込みだということです。

新潟県内の養豚場で飼育されているブタは、豚熱の感染を防ぐために“ワクチン接種”をしていました。

新潟市西蒲区で約1万頭を飼養する川上克さん(54歳)は、新潟県内で初めてとなる豚熱の感染確認について「近県での発生が多かったので、新潟に発生があってもおかしくない状態だった」としつつ、「みな細心の注意を払って防疫体制に気を付けてきた」と話しています。

それでも感染してしまった原因は…?

【新潟県畜産課 仲川美樹子課長】
「人でも同じですけど、ワクチンがやはり万全ではない、完全には防ぎきれないという部分もある」
「野生動物に豚熱のウイルスが入って広まってしまった。それが養豚場の中に持ち込まれるリスクが出てきてしまいますので、そこに原因があると考えています」

新潟県内の養豚農家は80軒で15万6000頭のブタが飼育されていて、県は全ての養豚農家に対し注意喚起を行いました。

【新潟市西蒲区の養豚業 川上克さん】
「生産者としては、農場内にウイルスを入れないということに関して、徹底して対策していきたい」

新潟県は「豚熱は人には感染しない」として、冷静な対応を求めています。

「人に感染することがない病気ですので、食べていただいても人体に影響はありません。また感染した豚の肉が市場に出回ることもありません」

豚熱の感染拡大に野生のイノシシが関係しているとみられているため農水省では、山に入る人に向けて注意を促すポスターを作成しています。

(1)ウイルスは土にも含まれています。靴の泥は山で落としましょう。
(2)イノシシを誘わないよう、飲食物は持ち帰りましょう。
(3)家畜がいる施設に帰りに近寄らないでください。
(4)イノシシの死骸を見つけたら自治体に連絡してください。

豚熱の感染拡大を防ぐため、私たちも気をつけなければいけないことがあります。

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