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柏崎市長「再稼働要請あれば応じる」7号機再稼働を容認する条件が整ったとの認識示す 一方の東電社長は慎重姿勢崩さず

BSN新潟放送 / 2024年8月22日 18時52分

BSN

柏崎刈羽原発の再稼働をめぐり動きがありました。新潟県 柏崎市の桜井雅浩 市長は22日、東京電力の小早川智明 社長と面会し、7号機の再稼働について「要請があれば応じる」と述べ、再稼働を容認する条件が整ったとの認識を初めて示しました。

22日午前、柏崎市役所を訪れた東電の小早川智明 社長。

【東京電力 小早川智明 社長】「7号機の再稼働が見通せる状況になった段階において、廃炉を含めた最適な電源構成の検討状況についてご説明させていただきたい」

小早川社長はこう述べた上で、「6・7号機の再稼働後2年以内に1~5号機に関して廃炉を含む道筋をつけたい」と話しました。

ことの発端は7年前…

【桜井雅浩 柏崎市長】「条件の一つとして、1~5号機に関する廃炉の計画を2年以内に(提出するよう)お願いしたい」

桜井雅浩 市長は2017年、柏崎刈羽原発の再稼働の条件として1号機から5号機のうち最低1基を廃炉とする計画の提出を東電に求めたのです。

東電は2019年に一度回答。「再稼働後5年以内に1基以上の廃炉も想定したステップを踏む」との方針を示していましたが、今回の回答ではこれを前倒した形です。

【東京電力 小早川智明 社長】「(廃炉とする)号機まで特定できるのか、それとも基数と時期について検討できるのか。こういったことはこれからしっかり検討していくことになろうかと思うが、どこまで具体的に表明できるか、きょうこの段階でお示しできるようなものではない」

東電の回答を受け桜井市長は…
【桜井雅浩 柏崎市長】「東京電力ホールディングス株式会社から再稼働の要請がなされた折には、その『要請に応えられる段階に至った』ということを表明するものであります」

桜井市長はこの廃炉計画の明確化など7つの項目を提示していましたが、これで「環境が整った」として再稼働を容認する姿勢を示しました。

この再稼働をめぐっては『地元の同意』が大きな焦点となっていて、東京電力や国は住民に対する説明の機会を増やし、理解を求めています。ただ、県は依然として慎重な姿勢を示していて再稼働の見通しはたっていません。

20日の柏崎市…
地元の鉄工所を訪れていたのは、柏崎刈羽原発の稲垣武之 所長です。

東電は先月から柏崎商工会議所の会員企業およそ1700社を回り、原発の安全対策などを説明しています。

【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「(取り組み状況が)ここまで来ていれば所長として運転プラントを持っても、皆さま方、お近くに住まれる方にもご迷惑はかけないと一定程度の自信は得てきましたので、今はそれをしっかりお伝えをしてご理解をいただくところを努めています」

また、先月には所長の姿は刈羽村に。東電は社員と住民が直接話をする「コミュニケーションブース」の開催頻度を増やしていて、ここにも所長自らが参加しました。

さらに、国の動きも。再稼働の必要性や原発の安全性について理解を促すため、県民向けの説明会を県内7か所で開催。

この説明会について、花角知事は21日の会見で参加者の6割近くが「理解が深まったとは言えない」とアンケートで回答したことを明らかにしました。

【花角知事】「これで『以上おしまい』ではありませんので、国がやってきたこと、あるいは事業者がやってきたことを(県民に)きちんと理解してもらうことが大前提。理解を深めるための努力はこれからも引き続きやってもらう必要がある」

県が再稼働に対し慎重な姿勢を示す中、柏崎市の桜井市長と面会した東電の小早川社長…
【柏崎市 桜井雅浩 市長】「何度も東京電力には、『きょうここで(再稼働を)要請されるんですか』と伺ったけれども、『いやそれは行いません』と。『なぜですか』と(聞くと)『新潟県をおいて柏崎市と刈羽村に要請することはございません』という話だった」

小早川社長は再稼働を要請する時期について、「まだお話しできる段階にない」と述べ、慎重な姿勢を崩しませんでした。

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