台風10号の今後の進路と雨風の予想は? 四国・近畿・東海に線状降水帯発生の恐れ【台風情報・1日(日)まで1時間ごとの雨と風のシミュレーション・30日正午現在】
BSN新潟放送 / 2024年8月30日 12時42分
台風10号は、9月1日にかけて西日本を東へ進む見込みです。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、高潮に厳重に警戒し、暴風や高波に警戒するよう呼びかけています。また、西日本と東日本では、31日にかけて線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるとしています。
気象庁によりますと、台風10号は30日午前11時には大分県国東市付近を1時間におよそ15キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は994ヘクトパスカル、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで、中心から半径390キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風は9月1日にかけて西日本を東へ進む見込みです。西日本では、台風本体の発達した雨雲の影響で激しい雨が降っている所があります。また、台風本体から離れた東日本でも、台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、太平洋側の地域を中心に断続的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降っている所があるということです。
30日午前10時までの72時間降水量は、九州南部で800ミリ、九州北部地方で600ミリ、四国地方と東海地方で500ミリを超えているほか、関東地方でも24時間降水量が300ミリを超えるなど、記録的な大雨となっている所があり、土砂災害や洪水災害、浸水害の危険度が非常に高くなっている所があるとしています。
台風の動きが遅いため、西日本や東日本では今後も総雨量が多くなる所がある見込みです。また、31日にかけて線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
西日本では30日は非常に強い風が吹き、31日にかけて大しけが続く所がある見込みです。
雨の予想
西日本や東日本では31日にかけて、大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った非常に激しい雨や猛烈な雨が降り、大雨となる所がある見込みです。
また、その後も台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込むため、9月2日頃にかけて総雨量が多くなる所があるでしょう。
▽31日正午までに予想される24時間降水量(多い所)
関東甲信地方 150ミリ
東海地方 300ミリ
近畿地方 300ミリ
中国地方 150ミリ
四国地方 300ミリ
九州北部地方 100ミリ
九州南部 100ミリ
▽9月1日正午までに予想される24時間降水量(多い所)
北陸地方 150ミリ
関東甲信地方 150ミリ
東海地方 400ミリ
近畿地方 200ミリ
中国地方 120ミリ
四国地方 150ミリ
▽9月2日正午までに予想される24時間降水量(多い所)
北陸地方 200ミリ
関東甲信地方 150ミリ
東海地方 200ミリ
近畿地方 150ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、以下の通りです。
・四国地方…徳島県、香川県、愛媛県、高知県で31日午前中にかけて
・近畿地方…滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県で30日夜から31日午前中にかけて
・東海地方…岐阜県、静岡県、愛知県、三重県で30日夜から31日午前中にかけて
風の予想
西日本では30日は非常に強い風が吹き、31日にかけて強い風が吹く所がある見込みです。
▽30日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
近畿地方 18メートル(25メートル)
中国地方 18メートル(25メートル)
四国地方 20メートル(30メートル)
九州北部地方 20メートル(30メートル)
九州南部 18メートル(30メートル)
▽31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
近畿地方 18メートル(25メートル)
中国地方 15メートル(25メートル)
四国地方 18メートル(25メートル)
九州北部地方 15メートル(25メートル)
九州南部 15メートル(25メートル)
波の予想
西日本では31日にかけて、うねりを伴って大しけとなる所があるでしょう。東日本でも31日にかけてしける所がある見込みです。
▽30日に予想される波の高さ
東海地方 4メートル うねりを伴う
近畿地方 5メートル うねりを伴う
四国地方 6メートル うねりを伴う
九州北部地方 5メートル うねりを伴う
九州南部 5メートル うねりを伴う
▽31日に予想される波の高さ
東海地方 5メートル うねりを伴う
近畿地方 5メートル うねりを伴う
四国地方 6メートル うねりを伴う
九州北部地方 4メートル うねりを伴う
気象庁が呼び掛ける防災事項
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、高潮に厳重に警戒し、暴風、高波に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
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