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前年より230件以上「朝止めてたのに夕方にない…」新潟駅周辺などで急増する『自転車ドロボー』に有効な対策は?

BSN新潟放送 / 2024年9月14日 5時57分

BSN

急増する自転車窃盗

新潟駅前の駐輪場を歩く、Tシャツ姿の男性は私服警察官。
「町に溶け込むような格好をして、犯人が来るのを待つという活動をしています」

駐輪場をパトロールする新潟署の私服警察官は、2人1組で出口を挟むように、二手に分かれて駐輪場内を見張っています。

2023年の新潟県内では自転車窃盗の認知件数が1600件超。
前の年よりも200件増えています。

朝とめていた自転車が 夕方にない…

【新潟警察署生活安全課 藤田貴大係長】
「自転車を物色するような行動を取っているとか、盗難被害の出ている自転車に乗っていこうとする者に、検挙を目的とした声掛けすることに重点を置いている」

新潟県警によりますと、2023年の1年間に県内では自転車の窃盗が1632件で、前の年に比べ231件増加。また今年(2024年)新潟署管内で発生した自転車窃盗の件数は174件で、3年前のウイルス禍と比べておよそ2倍に増えています。

そのおよそ半数が新潟駅前の駐輪場で発生しており、新潟署では利用者が増える夕方を中心に、制服警察官と私服警察官とを配置してパトロールしています。

駐輪場の利用者に話を聞くとこんなこともなったそうです。
「朝、登校の時にここに止めて、5時くらいに帰ろうとしたらここから無かったが、一週間後くらいに来てみたら別の場所にあった…」

カギを掛けていても盗まれる…

新潟署によりますと、盗まれた自転車の半数が鍵をかけていない状態だったといいます。

【新潟警察署生活安全課 藤田貴大係長】
「鍵をかけずに自転車を置くということは、犯人に“持っていく意思”を起こさせてしまうことになります。無施錠自転車は特に取られやすいことから、常にチェックをしています」

ただ、中には鍵をかけていても被害に遭う人も…。「そもそも、なくなると思っていない場所でなくなったのでビックリ。困惑っていうのが一番大きいです」と話す千葉県在住の男性は、8月に自転車を持って新潟市に旅行に来た際に、新潟駅前の駐輪場で自転車を盗まれたということです。
「朝9時半頃にとめて、午後11時に戻った時にはなかった…」

ワイヤー錠をかけていたのにもかかわらず盗まれてしまった自転車は、オーダーメードでおよそ30万円かけて作った、とても思い入れのある大切なもの。
「自分に非がない状態でなくなるってことは考えていなかったので、やり切れない思いはありますね」

警察には被害届を提出していますが、いまだに見つかっていません。

増える自転車窃盗への“対策”

警察では窃盗が増えていることについて、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで人出が増えたことも要因の一つと分析しています。

【新潟警察署生活安全課 藤田貴大係長】
「自転車泥棒も『窃盗』という犯罪。これからも、制服警察官と私服警察官の両輪で昼夜問わず、犯罪の多発している駐輪場を中心に、警戒活動を強化していく」

それでは、増え続ける自転車盗難に対して、どのような対策が有効なのか?

自転車盗難対策として警察では、もともと付いている鍵の他に、ワイヤー錠をかけるなどの『ツーロック対策』を呼びかけています。盗む手間に時間のかかることを窃盗犯は嫌がるため、複数の鍵が効果的だということです。

また『防犯登録』も効果的です。
自転車防犯登録は、利用者の義務として法律にも定められています。
万が一自身の自転車が盗難の被害に遭ってしまった場合には、警察のコンピュータに登録された所有者の登録番号などのデータが役立てられます。

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