「『地域の力』をどれだけ発揮できるかが重要」中越地震から20年 “あの日の記憶”たどり災害への備えを
BSN新潟放送 / 2024年9月20日 19時40分
2004年に発生した中越地震から今年で20年です。
当時の記憶をたどる特別なツアーが企画され、全国から参加者が集まりました。
バスから続々と降りてきた参加者たちが訪れたのは、小千谷市にある「おぢや震災ミュージアムそなえ館」です。
おぢや震災ミュージアムそなえ館 小林真弓さん
「小千谷市は当時1万899軒の建物があったんですけれども、そのうち被害がなかったのがたった7軒だけ」
2004年に発生した中越地震では、県内で12万棟以上が被害を受け、68人が犠牲となりました。地震発生当初には、およそ500人が身を寄せ合い、農業用のビニールハウスで避難生活を送っていたという話など、参加者は熱心に耳を傾けました。
おぢや震災ミュージアムそなえ館 小林真弓さん
「電気が、長いところで11日間、ガスが52日間、水道が38日間止まった。だいぶ長い間、日常通りには生活できなかった」
続いて訪れたのは、長岡市の旧山古志村。
中越地震の被災地には、震災の記憶を今に伝える拠点=「中越メモリアル回廊」が整備されていて、20日のツアーは1日でその7つの拠点をめぐる特別なものです。
震災当時の山古志村職員 青木勝さん
「『地域の力』をどれだけ発揮できるかということが、大きな災害の場合の復旧・復興に一番重要になってくる」
集落ごと水没してしまった旧山古志村の木籠集落。当時の様子を伝える震災遺構です。
横浜から
「そこに住んでいる人のつながりだとか、もともと、どういうふうに暮らしていたかという、力がすごく大切だと思っていて、そんなところを自分も意識して、これから暮らしていきたいなと思います」
東京から
「自分がいる地域だけでなくて、常に日本のどこかで震災が起こっているということは気にして、助け合いたいなと」
中越地震から20年の今年、参加者は改めて復興の在り方や災害への備えについて思いを深めていました。
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