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共に“逆風”の2人 新たな『新潟5区』で4度目の対決へ【いざ 衆院選…】

BSN新潟放送 / 2024年10月9日 2時42分

BSN

新潟県の上越地方を中心とした旧新潟6区に、中越地方の魚沼地域が新たに加わった新『新潟5区』。
立憲民主党と自民党の現職による4度目の対決になる見通しですが、2人とも“逆風”の中での選挙戦となりそうです。

糸魚川市を地盤としつつ、前回は小選挙区に敗れ比例で復活した自民党の現職・高鳥修一衆議院議員は今回の選挙戦に臨むにあたり、ある懸念があります。

「有権者の皆様に大変な政治不信、そしてご心配をかけたことを心からお詫び申し上げます」(2月のコメント)

自民党派閥の「政治とカネの問題」です。

安倍派に所属していた高鳥さんは、2018年からの5年間、派閥からのキックバック544万円を政治資金収支報告書に記載していなかったとして、党から「戒告」処分を受け、自民党新潟県連の会長も退きました。

「私の場合は不記載はありましたけども、全て事務所の経費として領収書がある。そして使途不明金、何に使ったのか分からないお金というのは一切ないので、そういう意味では裏金議員ではないと思っています。そこはしっかりとご理解いただけると思っています」

そんな高鳥さんを迎え撃つ立憲民主党の現職・梅谷守衆議院議員も、今冬、自身の選挙区内で日本酒を配ったとして公職選挙法違反の疑いで刑事告発され、5月には党から「党員資格停止1か月」の処分を受けています。

「関係者の皆さま、そして選挙区の方々にこのような懸念を抱かせてしまいましたことに深くお詫びを申し上げます」(2月のコメント)

梅谷さんが地元のカメラの前に久しぶりに姿を見せたのは9月25日。
立憲民主党最大の支持団体である連合新潟からの推薦証を受け取った後、記者からの質問に答えました。

「私としては相応の対価として渡させていただいたという認識ですので、法律に違反するという認識ではありませんでした」

9月28日に選挙対策本部を立ち上げた梅谷さんは、ようやく本格的な活動を再開しました。

「この間の活動不足が本当に厳しい環境を生んでおりますが、でも逆境を跳ね返して、皆さんと共にあれば必ず勝てると思っています」

立憲民主党の梅谷守さんと自民党の高鳥修一さんの対決は、次で4度目となります。

2014年と2017年は高鳥さんに軍配。
前回2021年には梅谷さんが130票差の大接戦を制し、初当選を果たしました。

戦いは4度目ですが、今回はその舞台が大きく変わります。

これまで旧新潟6区は上越地域を中心とした選挙区でしたが、新5区になり南魚沼市・魚沼市・湯沢町が新たに加わりました。
新たに加わったエリアの有権者数は、新5区全体のおよそ23%を占めます。

自民党の高鳥修一さんは、新しく選挙区となったエリアの一つである南魚沼市を訪れ、農林水産副大臣などを歴任してきた時に作った“パイプ”で地元に還元ができていると、実績をアピールしました。

「スイカの新しい選果場が作られることになりまして、これに国から12億円の補助金を獲得をいたしました」
「農水副大臣を私がやらせていただいた。農水省との交渉の結果、獲得をしたものでございます」

この魚沼地域は、田中角栄元総理や桜井新元環境庁長官ら、自民党の有力議員がしのぎを削ってきた場所です。
保守層が厚い地域とされ、「魚沼地域が加わったのは追い風だ」と話す自民党関係者もいます。

新しい選挙区について高鳥さんは、その“広さ”を痛感していました。

「時間的に全てのところを周るとことは、現実的には不可能です。残念ながら」
「市議の皆様、それから党支部の皆様とも連携をしながら、取り組んでまいりました。手ごたえ、私はあると思っております」

一方、前回・前々回とも梅谷さんに大差をつけられた“大票田”の上越市が『勝敗の鍵』を握るとみて、こう指摘する関係者もいます。
「上越市での票差は以前とそれほど変わらないと思う。上越市で負ける分、どれだけ魚沼市で取り返せるか…、という選挙になる」

日本酒問題で出遅れていた立憲民主党の梅谷守さんは、9月30日になって、魚沼市の街頭に今年初めて立ちました。
自民党の支持基盤が強いこの地域で、どこまで知名度を上げられるかが課題です。

― 保守層の厚みは?
「私自身はそこらへんを感じていない。正直言ってよくわからない。そういう意味では、先入観を持たずに、自分自身に変なバイアスをかけずに、まっさらな気持ちで絵を描くような形で多くの方にお会いさせていただいて、みんなで一緒に信頼を積み上げていけたらなと」

ただ、野党関係者からは
「有権者から日本酒の件を問題視しているという声は少ない。ただ、地域に顔を出さず動けなかった分、情勢としては厳しい状況。マイナスに動いてもプラスには働かないだろう」という声があるのも事実です。

【立憲民主党 梅谷守さん】
「現場の声を聞かせていただいて、改めて強い危機意識というか、現場の苦労を教えていただきました」

自らの失点をどう地域に説明し、納得してもらえるのでしょうか?
4度目の対決がまもなくはじまります。

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