避難時の『寒さ対策』カイロの効果的な貼り方は?非常用持出し袋の中身も“衣替え”が必要です!
BSN新潟放送 / 2024年10月19日 5時17分
2004年10月23日の午後5時56分、中越地震が発生。
20年前の川口町では震度7、小千谷市・旧山古志村・旧小国町では震度6強を観測しました。
この地震の犠牲者は68人。
12万1600棟の住宅が被害を受けました。
しかも、地震と同時に一気に電気などが止まり、中越地方を中心に34市町村で延べおよそ30万戸が停電に…。
朝晩かなり冷え込むこの時期に問題となったのが『寒さ』です。
そこで、今からできる「防寒対策」と、暖をとる際の“注意点”をお伝えします。
地震発生当日の23日の最低気温は、長岡市で8.9℃。
この時期としては、冷え込みました。
停電した自宅や電気などが通っていない避難所に、全ての人数分の毛布などが備えてあるとは限りません。また、毛布を持ち運ぶのも難しいと思います。
寒さに備えとしてお勧めなのが、アルミ製の防寒シート、通称『エマージェンシーシート』です。
このシートは床に敷いて使用します。
床の冷たさが緩和され、低体温症や体調悪化などを防いでくれます。
また、素材が柔らかいので、体に巻きつけて使うこともできます。
またポンチョ型のアルミシートも、軽くて薄いのに保温効果はばっちりでした。
どちらも1000円程度ですので持ち出し用バックに備えておくと良いと思います。
また当時は車の中で暖をとる人も多くいましたが、このような車中泊が続く中で注意しないといけないのが『エコノミークラス症候群』です。
『エコノミークラス症候群』というのは、狭い場所で足を曲げている体勢を長時間とり続けた際に、血のかたまり(血栓)ができてしまうもので、この血栓により肺の血管が詰まってしまうと、最悪の場合、死に至ることがあります。
車中泊をするときには足元に荷物などを置き、しっかりと足を伸ばせるように工夫するとともに、軽いストレッチなどの運動を心掛け、水分をとることも必要です。
また車中で過ごす際には、万が一の一酸化炭素中毒の発生を防ぐために、たとえ寒くても車の中の「換気」はしっかりすることも大切です。
効果的に体を温める『カイロの貼り場所』があります。
カイロなどを取り扱うメーカーによりますと
・太い血管のある首の後ろ
・背中の背骨に沿って2枚
・腰はおへそより指2本分下
・太い血管がある足首のくるぶし
が良いそうです。
災害発生直後は、避難所にすぐ毛布などが届かない場合もあります。
まずは、自分自身で防寒着を多めに着ていくことはもちろんのこと、持ち出し用非常袋の中身も、季節に応じて“衣替え”しておくようにしましょう。
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