市役所職員かたる男「年金を多く取り過ぎたので還付する」 60代女性が546万円の特殊詐欺被害 新潟・三条市

BSN

新潟県三条市に住む60代女性が、市役所の職員をかたる男から「年金を多く取り過ぎたので還付する」などと言われ、ATMを操作して、約546万円をだまし取られる被害にあっていたことがわかりました。警察は「電話でお金の話が出たら、詐欺と疑って」と呼び掛けています。

警察によりますと、10月2日の昼ごろ、三条市に住む60代女性の自宅に、三条市役所の職員をかたる男から電話がありました。男は「年金を多く取り過ぎたので還付する」などと話し、『サポートセンター』に電話してほしいと話したということです。
話を信じた女性は『サポートセンター』に電話をしたところ男が出て、「近くのATMコーナーに行ってください。電話は切らないでください」などと指示されました。女性はATMコーナーに向かったのち、指示された通り操作したということで、『振り込み送金』とは気づかずに現金を振り込んだということです。

女性はその後も9日まで合わせて10回、合計およそ546万円を振り込みだまし取られました。
10日になって、金融機関から女性に詐欺にあっている可能性があるなどと連絡があったことから、女性は詐欺被害に気付き、警察に届け出たということです。
警察は特殊詐欺事件として捜査しています。

特殊詐欺の被害にあう人が後を絶たない中、警察は「電話でお金の話が出たら詐欺を疑って」と話していて、電話をいったん切って、家族や身近な人に相談したり、最寄りの警察へ連絡したりしてほしいと呼びかけています。