17日以降は強い寒気の影響などで気温が低下 寒くなる前に『ストーブの点検』を! 暖房機器の開発担当が教える “安心安全のポイント”は3つ
BSN新潟放送 / 2024年11月14日 10時0分
11月に入り朝晩の気温が下がってきました。17日以降は強い寒気の影響などで、気温が下がる見込みです。
「そろそろストーブをつけようかな」と思っている皆さん、使い始める前にストーブの点検をしませんか?
石油ストーブやファンヒーターの点検のポイントについて、暖房機器などを製造する株式会社コロナで、暖房機器の開発に携わる宮澤哲平さんにお話を伺いました。
暖房機器を安心安全に使うために確認してほしいポイントは3つ。
「灯油の確認」・「こまめな掃除」・「対震自動消火装置の確認」とのことです。
ポイント(1) 「灯油の確認」
株式会社コロナの宮澤哲平さんは、「まず、灯油を確認してほしい」と話します。
昨シーズンから持ち越した灯油は変質して、黄色く色がついたり、酸っぱいにおいがすることがあります。さらに、水やごみが入ってしまうことも…
こうした「変質灯油」や「不純灯油」は故障の原因につながるため、使用してはいけません。
さらに、使い始める前に確認してほしいことがあると宮澤さんは話します。
株式会社コロナ 宮澤哲平さん
「ストーブ内のタンクに灯油が残っていますと、酸化してしまったりですとか、変質灯油になってしまったりする恐れがありますので、抜き取っていただきたい」
石油ストーブ(反射式石油ストーブ)や石油ファンヒーターの固定タンクは、フィルターを外した奥にあり、ここに灯油が残ってしまうこともあります。確認して、もし残っていたら給油ポンプやスポイトなどを使って抜き取りましょう。
ポイント(2) 「こまめな清掃」
続いて、気にかけてほしいのが「こまめな清掃」。石油ストーブもファンヒーターも、ほこりがたまりやすい部分はこまめに掃除機をかけるなどしてほしいそうです。
株式会社コロナ 宮澤哲平さん
「ファンヒーターですと、フィルターの掃除も行っていただきたいと思います。こちらの機種には『対流側』『吸気側』と2種類のフィルターがあるのですが、こちらを掃除機やブラシなどでほこりをとっていただくことが、ファンヒーターを長持ちさせる秘訣のひとつとなります」
お使いのファンヒーターによっては、フィルターが1つしかない場合もありますが、こまめに掃除することが重要だそうです。
さらに宮澤さんは、ファンヒーターを使う際の思いがけない注意点も指摘します。
「一部のヘアスプレーですとか、洗い流さないトリートメントなどにはシリコーンが含まれていて、空気中に充満したお部屋でファンヒーターを使用してしまいますと、着火不良や途中消火と言ったエラーを出してしまうことがあります。もし使われる際は、ファンヒーターを使用する前に、部屋の換気を十分に行っていただくことが大切です」
ポイント(3) 「対震自動消火装置の確認」
ところで、うっかりストーブにぶつかってしまって、ストーブが消えてしまった!という経験はありませんか?
石油ストーブやファンヒーターには『対震自動消火装置』と呼ばれる、揺れを感知して自動で消火する機能が備え付けられています。
暖房を使い始める前に、この機能がきちんと作動するかも確認しましょう。
株式会社コロナ 宮澤哲平さん
「石油ストーブの点火位置までつまみを回していただき、ご自身で器具を揺らしていただきまして、きちんと消火位置まで戻ることを確認していただくというような点検を行っていただきたいと思います」
また点火位置までつまみを回し、自動消火ボタンを押して、正常に消火位置まで戻ることも確認しましょう。
もしも、石油ストーブの対震自動消火装置がうまく作動しないといった場合には、ストーブの『芯』を確認してみてください。
株式会社コロナ 宮澤哲平さん
「石油ストーブを使用し続けると、芯にタールがついてしまうことがあります。芯の下のほうにびっしりと黒いかたまりのようなものがついているのですが、これがタールで、これを取り除く作業を『から焼き』というのですが、こちらをやっていただきたい」
給油タンクがからの状態で点火し、そのまま自然消火するまで燃焼させることで、かたくなっている芯に熱が入り、カーボンなどの不純物を取り除く効果が期待できるというのです。芯が白っぽくなったら作業終了です。
まもなくやってくる本格的な冬。
暖房器具の開発に携わる株式会社コロナの宮澤哲平さんは、「使い始める前、そしてシーズン後の点検をぜひ行ってほしい」と呼びかけています。
「我々としても長く使用していただくことが何よりも幸せなことですので、安全に使用していただければと思います」
これからの季節に欠かせなくなる『暖房器具』。
使い始める前に“点検”をしてみませんか?
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