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出荷量が4年で3.9倍に “市場急拡大”の蒸留酒『ジン』 人気の背景は“参入のしやすさ”? 新潟からも続々参入

BSN新潟放送 / 2024年11月20日 12時59分

BSN

年々、人気が高まっている蒸留酒の『ジン』に注目します。
ここ4年で国産のジンの出荷量は、およそ3.9倍に増えるなど市場が急拡大しているのです。
新潟県内でも今年、長岡市にある日本酒の酒造会社がジン事業への参入を発表するなど、ブームが広がっています。その背景には一体何があるのか取材しました。

世界中でも、日本でも“ファン拡大中”の『ジン』

長岡市のバー『ベイビーチャップリン』です。マスターの金澤豊和さんは大のジン好きで、店にはおよそ180のジンがずらりと並びます。

この日のおすすめは、上越市生まれのクラフトジンを使った『YASO GIN ソニック』です。

BARベイビーチャップリン 金澤豊和代表
「めちゃくちゃハーバルな感じで、森林浴をしているような…」

ジンとはトウモロコシや麦などの穀物から作られる蒸留酒をベースに、ジュニパーベリーというスパイスで香りをつけたお酒です。金澤さんはここ最近の“ジン人気”を、肌で感じているといいます。

「5年前と比べて“2~3倍くらい”ジンの注文は増えてきている。世界中でも、そして日本でも、ファンがとても増えている印象」

ジン拡大の背景に『新規参入のしやすさ』?

日本洋酒酒造組合によりますと、ジンの出荷量は去年498万リットルとなり、2019年と比べ3.9倍近くに拡大しています。

クラフトジンの専門店を経営し、“ジンのアドバイザー”としても活躍する小倉広康さんは、ジン市場の拡大の背景に新規参入のしやすさがあるとみています。

クラフトジン専門店 THE HISAKA 小倉広康さん
「ジンは特に熟成を必要としないお酒。スピーディーにリリースすることができるのは各社取り入れやすいメリット。ビールと違って蒸留酒は、特に賞味期限を決めなくていい。なので、保存もききやすい」

新潟県内でもゾクゾク新規参入

新規参入は県内でも。上越市の健康食品メーカーが手掛けたこだわりのジンに、南魚沼市の企業が販売するのは、県内の森林資源を生かして企画したオリジナルジン。

日本酒『久保田』で知られる長岡市の酒蔵・朝日酒造も今年、ジンの製造に乗り出しました。その名も『KUBOTA GIN(くぼたジン)』です。参入した理由のひとつは、自由度が高く、個性を出しやすいジンの造り方にあるといいます。

朝日酒造 経営企画部 事業開発課 田村博康マネージャー
「ジンは(原料の)縛りがほぼないですから、味の表現がすごくできる。
今回のような我々が考えている“コンセプト”も、ジンだからこそ表現できるものかなと思っています」

コンセプトは“里山”です。マイタケに、甘酒など16種の素材を組み合わせ、土や木、草のにおい、田んぼや大地の生命感を表現しているそうです。

造り手によってさまざまに表情を変え、参入障壁も低い、蒸留酒ジン。市場は今後さらに拡大していくかもしれません。

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