個人情報を絶対に渡さない！『トクリュウ』から財産や身を守るために…

BSN

今回の『記者なび』は司法担当の川崎記者とお伝えします。
川崎）こちらの言葉、「トクリュウ」ってご存じですか。

最近、良く耳にする言葉ですよね。

川崎）匿（トク）名・流（リュウ）動型犯罪グループを略したものなのですが、SNSや求人サイトで集めたいわゆる“闇バイト”を使って犯罪を繰り返す犯罪者集団です。
最近、手荒な犯行などが目立ちますよね。

川崎）こうしたトクリュウや強盗に巻き込まれないためには個人情報を提供しないといった対策を徹底するのが重要です。

匿名・流動型犯罪グループ通称・トクリュウによる犯罪は関東での強盗事件が目立ちますが、新潟県内でも今年6月、新潟市 中央区の貴金属買取店で強盗未遂事件が起きました。

この事件では、いわゆる闇バイトに応募した名古屋市の20歳の男が、実行役として逮捕され、

執行猶予付きの有罪判決が出されました。

また、先月にはやはり闇バイトに応募して埼玉県で緊縛強盗事件を起こしたとして、公開手配されていた26歳の男が柏崎市で身柄を確保されました。

逃走中もなお特殊詐欺の受け子をし、新潟市 西区から柏崎市に移動中だったとみられています。

こうしたトクリュウが関わっていると見られる犯罪を私たちはどう防げばいいのでしょうか。
【新潟県警本部 生活安全企画課 田中幸永子 課長補佐】「個人情報を絶対に渡さないでください」

県警は強盗事件の下見を思わせるような不審な電話には十分気を付けるように呼びかけています。

実際に県内では新潟市 南区で今月に入り、数十件の不審な電話が相次いでいます。

「リフォームの関係で部屋の間取りを教えてほしい」

新潟南署によりますと、今月6日にはリフォーム業者や金融機関をかたり、住宅の間取りを聞き出そうとする電話が複数ありました。

強盗などの被害はないものの、警察が注意を呼びかけています。

では、どういった対策をすればいいでしょうか。
川崎）不審な電話に対しては防犯機能付き電話の設置が推奨されています。固定電話を常に留守電モードにしておくことも効果的といいます。

住宅の防犯性を高めることも重要です。
例えば、家にいる時も玄関などに鍵をかけることや、カメラ付きインターフォン、防犯カメラ、ピッキングしにくいドア錠、割れにくい防犯ガラスなど防犯性が高いものにするなどといった対策があります。

建物への侵入に5分以上かかると大多数が諦めるという調査結果も出ています。

そしてもう一つ、応募したバイトが“闇バイト”だった場合はどうすればいいでしょうか。
川崎）まずは、すぐに警察に相談することです。全国の警察は闇バイトに応募した人を保護する取り組みを強化していて、絶対に犯罪に加担しないよう、呼びかけています。

SNSなどで「高額収入」などのうたい文句には絶対乗らないのが鉄則です。