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季節性インフルとの“同時接種”も 新型コロナウイルスワクチン『定期接種』 “重症化リスク”ある人は接種検討を

BSN新潟放送 / 2024年12月12日 11時0分

BSN

これからの時期、心配されるのが新型コロナウイルスの流行です。65歳以上の高齢者らを対象に10月に始まった新型コロナウイルスワクチンの『定期接種』についてお伝えします。

エールホームクリニック長岡 澁谷裕之医師
「新型コロナウイルスのワクチンと、インフルエンザワクチンの同時接種ということで、きょうの状態もいいので、両方ともワクチンやりましょうね」

新潟県長岡市の「エールホームクリニック長岡」を訪れた人が受けていたのは、10月に始まった新型コロナウイルスワクチンの定期接種です。

新型ウイルスのワクチンは3月まで無料で接種することができましたが、2024年度からは季節性インフルエンザと同様に一部、自己負担が必要となる自治体の「定期接種」となりました。

65歳以上の高齢者と、60歳から64歳までの重症化リスクが高い人が対象で、期限は2025年3月まで。インフルエンザワクチンとの同時接種も可能だそうです。

エールホームクリニック長岡 澁谷裕之医師
「入院につながらない、死亡につながらない。(接種による)予防効果が一番大事なことになるのかなと思います」

11月25日から12月1日までに報告された新潟県内1医療機関当たりの患者数は3.16で、前の週の2.44人から増加しています。1日平均で118人が入院していて、1人が重症、12人が中等症となっています。

定期接種について澁谷医師は、感染と副反応のリスクや個々の事情を考慮して判断してほしいとしていますが、定期接種を受ける人は予想よりも少ないと感じているそうです。

エールホームクリニック長岡 澁谷裕之医師
「まずは手洗い・うがい、体調が悪ければマスクをするというのが基本だと思うんですけれども、それ以上に高齢の人や基礎疾患のある人はワクチンを接種することによって、しっかりと自分自身で身を守ってもらって、安心安全な年末年始を迎えてもらえればうれしいかなと思います」

一方、定期接種の対象者以外の接種は…

エールホームクリニック長岡 澁谷裕之医師
「(定期接種の)接種対象の人だったりとか、周囲にいる人たちが、接種を検討してみるのがいいのかなと思います。また若くても慢性疾患を持っていたり、重症化するのが心配だという人がいるので、そういった人は接種を検討するということは重要なのかなと思います」

あらためて新型コロナウイルスワクチンの定期接種について見ていきます。
対象は65歳以上の高齢者と、60歳から64歳までの重症化リスクが高い人。費用の一部が公費で賄われ、残りが自己負担となりますが、その額は市町村により多少違います。

ほとんどの自治体が3800円ですが、4つの市町村では接種しやすいようにと自己負担額を安く設定しています。

最も安いのは粟島浦村で1000円、阿賀町が2000円、湯沢町が3000円。接種しやすいように…というのがやはり主な理由ですが、南魚沼市の3350円はインフルエンザワクチンの自己負担額と足して5000円になるようにしたということです。

なお、定期接種の対象者以外は原則全額自己負担となり、医療機関によって異なりますが、1万5000円前後からとなっているようです。

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