大雪はいつ、どこで？ 北陸・東北日本海側には雪雲が断続的に入り短時間で積雪が増える恐れ 北日本～西日本で大雪警戒【3時間ごとの雨雪シミュレーション・9日正午更新】

BSN

日本付近は10日にかけて強い冬型の気圧配置が続き、強い寒気が流れ込んで、北日本から西日本の日本海側を中心に引き続き大雪になる見込みです。
気象庁は大雪による交通障害や暴風雪、高波にも警戒するよう呼び掛けています。

気象庁によりますと、日本付近の冬型の気圧配置が10日にかけて続き、北日本や東日本の上空およそ5500メートルには氷点下30度以下の強い寒気が流れ込む見込みです。北日本から西日本では日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定となり、局地的に積乱雲が発達するとしています。

北日本から西日本では10日にかけて大雪となる所があり、日本海にはJPCZ（日本海寒帯気団収束帯）と呼ばれる雪雲の帯が発生することから、北陸と東北の日本海側では、短時間で大量の雪が降る恐れがあるということです。

また北日本では10日かけて、東日本と西日本では9日、雪を伴って非常に強い風が吹く所もある見込みで、東日本と西日本の日本海側では10日にかけて、大しけやしけとなる所がある見込みです。

気象庁は、冬型の気圧配置や寒気が予想よりも強まった場合は、暴風雪や警報級の大雪、高波となる地域が広がる可能性があるとしています。

雪の予想

▼9日午前6時から10日午前6時までに予想される24時間降雪量（多い所）
　　北陸　　　　　　　　80センチ
　　東北・東海　　　　　70センチ
　　北海道・中国　　　　60センチ
　　近畿　　　　　　　　50センチ
　　関東甲信・九州北部　40センチ
　　四国　　　　　　　　30センチ

▼10日午前6時から11日午前6時までに予想される24時間降雪量（多い所）
　　北陸・東海・中国　　　70センチ
　　東北・関東甲信・近畿　50センチ
　　北海道　　　　　　　　40センチ
　　四国・九州北部　　　　10センチ

風の予想

▼9日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
　　北海道　　　20メートル（35メートル）
　　東北　　　　18メートル（30メートル）
　　北陸　　　　23メートル（35メートル）
　　近畿　　　　23メートル（35メートル）
　　中国　　　　20メートル（30メートル）
　　九州北部　　20メートル（30メートル）

▼10日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
　　北海道　　　20メートル（35メートル）
　　東北　　　　18メートル（30メートル）
　　北陸　　　　17メートル（30メートル）
　　近畿　　　　18メートル（30メートル）
　　中国　　　　18メートル（30メートル）
　　九州北部　　18メートル（30メートル）

波の予想

▼9日に予想される波の高さ
　　北海道　　　5メートル
　　東北　　　　4メートル
　　北陸　　　　6メートル
　　近畿　　　　6メートル
　　中国　　　　5メートル

▼10日に予想される波の高さ
　　北海道　　　5メートル
　　東北　　　　5メートル
　　北陸　　　　6メートル　　　　　　　
　　近畿　　　　6メートル　うねりを伴う
　　中国　　　　5メートル　うねりを伴う

防災事項

・大雪による交通障害に警戒し、着雪やなだれに注意
・猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に警戒
・落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意
・冬型の気圧配置や寒気が予想よりも強まった場合は、暴風雪や警報級の大雪、高波となる地域が広がる可能性も

今後の雨と雪のシミュレーションを見ると、10日にかけて日本海側では雪が断続的に降る見込みで、中国や四国、九州北部、近畿の平地でも雪が降り続き、積もる所もありそうです。
3連休初日の11日は雪が小康状態となる見込みですが、その後、12日から13日は、日本海側と本州の南岸に発生する低気圧などの影響もあり、近畿や東海、関東甲信東北の太平洋側の平地でも雨や雪となる所がありそうです。低気圧や気圧の谷の影響で、来週も日本海側を中心にぐずついた空模様が続きます。今後の気象情報に注意してお過ごしください。