大寒の風物詩「真っ白」な雪原に「真っ赤」な唐辛子が映える 伝統の調味料『かんずり』の雪さらし 新潟県妙高市

BSN

20日は二十四節季の一つで、寒さが最も厳しいころとされる「大寒」でしたが季節外れの気温となりました。妙高の冬の風物詩もご覧のように青空の元で行われました。

清々しい青空のもと、真っ白な雪原にまかれていく真っ赤な唐辛子。

唐辛子を使った調味料、妙高市特産の「かんずり」は毎年、大寒の日に雪さらしが始まります。

雪にさらすことで唐辛子のあくが抜けてうまみが増すそうで、数日間、雪にさらした後、こうじなどを混ぜて3年間熟成・発酵させます。

【かんずり 東條昭人 社長】「すごくいい天気に恵まれたし、大寒ということで多くの人に集まってもらうことができて作業もすごくやりやすい」

以前は会社の近くで行っていた雪さらしですが、ここ数年は平地の雪が少なく2年前からスキー場で行われています。

【かんずり 東條昭人 社長】「（今後）里でやるのが難しくなってくるんじゃないかと思っていて、スキー場関係者にも協力いただいて、観光の一つにもなるのかなという意味もあって微力ながら協力しながら観光にも少しでもお手伝いできれば」

この雪さらしは観光客にも大人気。この日は一般の人も体験したり、写真を撮ったりして楽しんでいました。

【宮崎から】「白い雪と赤いかんずりがすごい。映えて」
「赤い唐辛子あんなに大きくてびっくりしました」

【スコットランド出身の人は】「楽しかった、皆さんめっちゃ親切。きょうかんずり食べた、めっちゃおいしいです」

20日は各地で「大寒」とは思えないほど気温が上がり、最高気温は、妙高市 関山で10.1℃、上越市 高田で12.6℃など、ほとんどの地点で3月上旬から下旬並みの気温となりました。

新潟地方気象台は、上・中・下越では21日にかけて雪崩に注意するよう呼び掛けています。