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「深刻な運転士不足と高齢化」新潟市の路線バス存続のためには…有識者らが意見交換

BSN新潟放送 / 2025年1月22日 10時59分

BSN

新潟市のバス交通が抱える課題の解決に向けて意見交換会が行われました。大きな課題である運転士不足を食い止めるために有識者らが出した策は?

新潟市で21日に開かれた「路線バスネットワーク関係者協議会」の初会合。

新潟市のバス交通が抱える現状と課題を議論するため、新潟市と新潟交通のほか、外部の有識者やバスの利用者ら委員14人が意見交換を行いました。大きな議題となったのが「運転士不足」です。

「バスは走って当たり前という時代ではなくなる。運転士不足は決して他人事ではないという状況をより多くの人に認識してもらえればと」

昨年度の新潟交通のバス運転手は386人と、5年前と比べて100人ほど減っています。また定年退職などもあり、2030年度には今よりさらに90人ほど少なくなると推計されています。

「運転士の高齢化」も深刻です。一番多いのが51歳以上で全体の72.6パーセント。次いで41 歳から50歳の19.0パーセント。40歳以下は全体のわずか8.4パーセントという割合です。

【長岡技術科学大学 佐野可寸志 教授】「トータルの収入、給料は一緒にして比較的若手を厚めにして相対的に年長者は低くなると」

【新潟商工会議所 新潟活性化委員会 長谷川克弥 委員長】「時短というかたちであれば女性(運転士)は逆にあり得るのかなと」

【筑波大学 谷口綾子 教授】「バスドライバー不足解決のために自動運転やっていると言われてしまうと、じゃあ、あと10年後、20年後にバスドライバーっていらなくなっちゃうんじゃないって。ちゃんと言わなきゃいけないと思うんですよね。自動運転のレベル5(完全自動化)なんてまだまだ」

このまま行けばバスをさらに減便せざるを得ない状況に。新潟交通は春のダイヤ改正での減便は現時点で未定としつつ、運行距離の短縮は検討しているということです。

【新潟市 都市政策部 鈴木浩信 部長】「バスを含めて公共交通はどちらかへ行く手段でしかないので、やっぱり行きたくなるような目的地を我々がセットで設けてあげることが一番いいと思います」

【新潟交通 乗合バス部 渡辺健 部長】「はっきり言えば儲からない路線を止めるとことで利益の最大化が図れますが、我々の使命ではあってはならないと認識しているので、最大限にみなさんに不便がかからないなかで企業として継続していく」

次の協議は3月に行われる予定です。

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