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「原発再稼働の理解が得られるまで最善をつくす」東京電力の経営陣が知事と面会 反対派からは抗議の声も 新潟県

BSN新潟放送 / 2025年1月21日 20時2分

BSN

柏崎刈羽原発の再稼働を目指す東京電力の経営陣が21日、新潟県の花角知事にもとに年始のあいさつに訪れました。“地元の同意”が焦点となる中、再稼働についての議論は…

年始のあいさつのため県庁を訪れた東京電力の小林喜光 会長と小早川智明 社長ら経営陣。

去年は能登半島地震の発生を受けて見送られたため、年始のあいさつは2年ぶりです。

【東京電力 小早川智明 社長】「発電所の安全性の向上と改善に努め、しっかりとワンチームで作り上げてまいりたいと考えています」

再稼働に向けた“地元同意”の鍵を握る花角知事ですが、この日もその是非については言及しませんでした。

【花角知事】「引き続き安全最優先の取り組みを、以前から申し上げていますが、『行動と実績』で示していただきたいと思っていますし、県民との対話も引き続きしっかり進めていただきたい」

【東京電力 小林喜光 会長】「信頼を築くのは100年、信頼を壊すのは1日でございますので、執行部とともにまた心を入れ替えて頑張ろうと思っています」

同じ時間帯には…

【市民団体が抗議】「再稼働反対」「新潟県民の安全守れ」

東電の面会に合わせ県庁の前では再稼働に反対する市民団体から抗議の声が。

柏崎刈羽原発をめぐっては、今後の電力需要の高まりを背景に政府が再稼働への働きかけを強めています。

東電は去年4月に7号機の「燃料装填」を終え技術的な準備を整えたほか、6号機にも、今年6月に燃料を装填する予定だとしています。

花角知事は県の技術委員会の報告書などが提出されることから、再稼働をめぐる議論の材料が春ごろにある程度出そろうとの見通しを示しています。

花角知事はこの日の面会で東電に対し、住民の不安材料があるとして防災体制のさらなる強化を求めました。

【花角知事】「県民の不安は万が一災害が起きたとき、雪の時期、冬に安全に円滑に避難できるんだろうかというところは非常に大きな不安になっていると。あとは能登半島地震で起きた家屋が倒壊する中で、屋内退避施設、もっと強化をすることが必要なんじゃないかと」

およそ15分の面会を終えた東電経営陣。
【東京電力 小早川智明 社長】「化石燃料に依存している体質を少しでも下げるためには日も早い再稼働が望ましいと考えていますが、それを実現するにはやはり安全性について地元のご理解が得られることが大前提と考えていますので、期限や時期の目標を定めずにご理解が得られる時まで最善をつくしてまいりたい」

東電が「大前提」に据える“地元の理解”は今、どれほど得られているのか報道陣に問われると…
【東京電力 小林喜光 会長】「日々問題を起こさない、とにかく安全第一でやるという会社内一丸となった文化をつくるという作業なので、今何合目に来たのかと言うのは難しい。定量的に言えないなと。思いとして常にそれを一番緊張感の大本にするという、そういう文化は変わりつつあるなと思っています」

知事への訪問の後、小早川社長があいさつに向かったのは、県議会最大会派・自民党の県議のもとです。

テロ対策の不備が相次いだことを受け、自民党県議の中からは一時、『東京電力主体の再稼働は受け入れられない』との声も噴出していました。

【自民党 高橋直揮 県議】「信頼度については引き続き変わらないと思います。東京電力については引き続き信頼回復について努めていただきたいと思います」

一方、経済界からは県議会での議論を求める声も上がっているとしています。

【自民党 高橋直揮 県議】「1月後半から2月にかけて、県と自民党から出した要望の返答が(国から)出てくると思うので、材料がそろい次第、議論せざるを得ない状況になるのかなと想定しています」

東電経営陣は22日、柏崎市と刈羽村を訪れ、21日に引き続き立地自治体のトップと面会します。
 

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