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無慈悲にハンマーで滅多打ち…「動機は極めて身勝手かつ利欲的」強盗殺人などの罪に問われる72歳男に無期懲役求刑 新潟・上越市

BSN新潟放送 / 2025年1月22日 18時54分

BSN

新潟県上越市でおととし、男性を殺害し現金を奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判で22日、検察側は「犯行態様は極めて悪質」として無期懲役を求刑しました。

長野県上田市の無職 小倉一夫被告(72)は3つの罪に問われています。

起訴状などによりますと、1つが、おととし6月、知人だった上越市の中村礼治さんをハンマーで複数回殴って、およそ120万円が入ったバッグを奪い、中村さんを殺害した「強盗殺人」の罪。

残る2つは、殺害の2か月前、中村さんの自宅に侵入し、現金およそ26万円を盗んだ「住居侵入」と「窃盗」の罪です。

22日の論告で検察側は、被害者の自宅で待ち伏せして、帰宅直後にすぐさま襲撃し、わずか3分で犯行を終えたとして「当初から強盗を考えていたと推認される」と主張。

動機は極めて身勝手かつ利欲的であり、「助けてくれ」と懇願する被害者を無慈悲にハンマーで滅多打ちにした犯行態様は極めて悪質だとして無期懲役を求刑しました。

一方、弁護側は「将来への不安や被害者への不満から自暴自棄になった突発的な犯行で、財物を奪う意思はなかった」と主張。「強盗殺人罪ではなく殺人と窃盗罪にあたる」として懲役15年が妥当だと述べました。

裁判の最後に小倉被告は、「私の犯したことにより世間のみなさまに恐怖や不安を与えてしまい申し訳ございませんでした」と謝罪しました。

判決は29日に言い渡されます。

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