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建設会社のサラリーマンから心機一転 “第三者継承”として目指す『カキノモト農家』の挑戦 新潟市南区

BSN新潟放送 / 2025年1月23日 20時50分

BSN

新潟に暮らす移住者たち~Nターンズ~

神奈川県から地元の新潟市南区に戻り、ご当地の秋の味覚・菊の花『かきのもと』の農家になった小池孝則さん(37歳)が目指しているのは、「誰もがかかわれる農業」です。

2021年に小池さんは、建設会社のサラリーマンから心機一転して農家に…。

「元々、祖父が農業をやってて、それを継ぐ人がいなかったんで…。将来的に農業をやりたいなってのは頭の片隅にあったんですけど、東京での建築の仕事でやりたいと思ったことを全て達成できたんで『よし戻ろう』と思って」

小池さんが選んだのは、幼いころからいつも食卓に上がっていた『かきのもと』。
「“懐かしさ”みたいな感情も含めて選んだ」と話します。

「子どものときは、どっちかというと嫌いな食べ物で…。ずっと“嫌い”のジャンルに入ってたんですけど、大人になってから食べたら『あれ?!美味しいな』って思うようになって」
「お金がなかったんで、コストがかからない、ハウスとかもなくてもできる、機械がなくてもやれるっていう話で…」

建築の仕事から地元に戻り祖父の農業を継いだ小池孝則さんは、先輩農家の大関久雄さん(73歳)の元で働きながら、かきのもと以外にも、米や桃の栽培技術を学んでいます。

「この子は県外に行ってたでしょ。別の業種でいろんなことを経験したし、考え方が気に入って…」
「この子なら、先を見る目かな。それがなきゃ、俺、誘っていない」

『しろねかきのもと部会』に所属する農家は現在23人。
小池孝則さんは今、後継者のいない農家を“第三者継承”として譲りうけるべく取り組んでいます。

「農業だと結構、親子間という人が多いと思うんですけど、一般の会社だと“第三者継承”は結構メジャーになってるので、多分このやり方が将来的に増えてくれたらいいなって」

【小池孝則さん】
「継いでみないかっていう声をかけてもらったんで…」
【大関久雄さん】
「セガレよりいいよね。素直に聞いてくれるし」
【小池孝則さん】
「血が繋がってないからこそ、素直に話が聞けるというか…」

高齢化が進むなか、担い手を探していた大関さんは、小池さんとの出会いで、新たな道が開けたようです。

新潟の秋の味覚・食用菊『かきのもと』の知名度は、全国的にみると低いという小池さんは、むしろそこに可能性を感じています。
かきのもとを加工し、ピクルスを作るなど、6次産業にも積極的に取り組み、販路の拡大に挑戦。こうした発想は、周りの農家仲間にも刺激を与えているようです。

【鷲尾紀子さん・35歳】
「最近、小池さんと会って…すごい楽しい。いろいろ勉強にもなるので」
【駒澤悟さん・43歳】
「ちゃんとビジョンを見据えながら就農している。答えを持ちながらやってるなって。すごく尊敬できるところではあります」

毎日が新たな発見や学びの連続だという小池さんの描くこれからの夢は、いろいろな人が手軽に農業に参画できるような場所を作っていくこと。

「もうちょっと農業を身近なものにしていきたい。そうすると、食べ物のありがたさみたいなのが変わってくるのかなって」
「これから新たに農業始めようという人が増えてくれたらいいなって思ってます」

農業の可能性を信じ歩み出した小池さんの挑戦は、まだ始まったばかりです。

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