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北京ではスタート直後に転倒 悔しさバネにミラノ目指すスキークロス古野慧選手

BSN新潟放送 / 2025年1月24日 11時51分

BSN

スキークロスで2026年に2度目のオリンピックを目指す、新潟県長岡市出身の古野慧選手。古野選手は2022年の北京オリンピックに出場しましたが、スタート直後に転倒してしまい予選落ちで終わりました。
古野選手は、この悔しさをバネに2度目の大舞台を目指します。

12月下旬、新潟県妙高市のスキー場で、25歳の古野慧選手(ユーネクストホールディングス)は、リラックスして雪の感触を楽しんでいました。

「毎年、年末年始は新潟に帰ってきて妙高でスキーをするんですけど…」
「本当にリフレッシュできるスキーができて、それが楽しみです」

「オリンピックやワールドカップコースと比べると、10分の1くらいのサイズ感かなと思いますね」

ジャンプ台や急カーブなどがあるコースで着順を競うスキークロス。
最高時速は90kmで空中での接触もあり、『雪上の格闘技』とも言われます。

古野選手は、自転車競技のBMXにも取り組み、小学生の頃には世界選手権で7位に入賞。その身体能力やバランス感覚を磨きながら冬は妙高市を拠点にスキー技術を磨きました。そして、2022年に初めてたどり着いたオリンピックの舞台。

「小さい頃から本当に夢見てきた舞台だったので…」
「やっぱり、レース前後ですごく特別な思いを感じました」

しかし、北京での勝負は一瞬で決まりました。
スタート直後に転倒したのは、自身の競技人生で初めてだったそうです。
22歳だった古野選手はレース直後に「本当に何もできずに終わってしまった感が強くて…。ちょっと何も考えられないです」と話しています。

当時について古野選手は、「過信があったかもしれない」と振り返ります。

「自分はスタートを得意と思っていたので、スタートで前に出て良いレースしてやろうと思って挑んでいた」
「今振り返ってみれば、ちょっとすごく緊張しちゃっていて、足元が普段と違う動きをしちゃって、バランスが取れてなかったな…」

そして、心と体のさらなる成長を誓いました。

「やっぱりメンタルの部分は、すごく今でもかなり試行錯誤してる最中なんですけど、取り組むべきだなと」

春から秋は東京を拠点にトレーニングし、冬はヨーロッパの大会を転戦する生活。
年末年始は妙高に里帰りをし、かつて所属していたスキークラブの施設で、一人トレーニングに励み、心と体を鍛えました。

古野選手は身長173cmで体重は86kg。
スキークロスでスピードを出すために、ある程度の体重が必要だということです。
そしてスクワットは最高で190kg。

そんなパワーの源は、大盛りの“ご飯”。

「大体1回2合くらいはいつも食べる…」

海外遠征では新潟のコシヒカリと炊飯器が必需品だそうです。

「お米を20kgとか持って行ってて、部屋でご飯炊いて食べてます」

年末年始は新潟で英気を養ったスキークロスの古野慧選手。

3月まではワールドカップなどを戦い、その先のオリンピック出場でリベンジを目指します。

「最大の目標は、2026年のオリンピックでのメダル獲得です」
「どんどんドンドン燃え上がって、自分の中でもモチベーションは上がってきています」

古野選手は、自身の活躍がスキークロスの未来を広げると考えています。

「見てる人も楽しめるし、やってるアスリート自身もすごく楽しめる競技かなと思っていて、スキークロス業界を盛り上げていくのが大きい目標でもあります」

古野選手は、2026年2月のミラノ・コルティナオリンピック出場へ向けて今後、世界大会を戦います。オリンピック出場の条件は、指定大会での獲得ポイントで32位以内に入るのが目安。現在古野選手は7つの大会を終えて22位(1月20日時点)。
「順調に来ている」と古野選手は話しています。

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