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「動機や経緯に酌むべき点は一切見当たらない」上越市 強盗殺人事件 新潟地裁は被告に無期懲役の判決

BSN新潟放送 / 2025年1月29日 18時28分

BSN

上越市でおととし、男性を殺害し現金を奪ったとして強盗殺人の罪などに問われている男の裁判で29日、新潟地裁は被告に無期懲役の判決を言い渡しました。

起訴状などによりますと、長野県 上田市の無職 小倉一夫 被告は、

おととし6月、上越市の中村礼治 さんをハンマーで複数回殴って殺害し、およそ120万円が入ったバッグを奪った強盗殺人の罪と、

殺害の2か月前に中村さんの自宅に侵入し、現金およそ26万円を盗んだ住居侵入と窃盗の罪に問われています。

小倉被告は初公判で「ハンマーで殴ったのは金を取るつもりではありませんでした」と起訴内容を一部否認していて、強盗殺人罪が成立するかどうかが争われていました。

29日、新潟地裁で行われた判決公判で、小林謙介 裁判長は、強盗殺人罪が成立すると判断。

小倉被告が中村さんを暴行してから、およそ50秒後には車の中を物色していることを挙げ、「暴行時に既に車内のバッグを奪取する目的があったと推認される」と述べました。

犯行動機は、「経済的な困窮から逃れるため、中村さんから財物を強取などすることを企て、手袋などを用意するなど計画的に犯行に及んだもので、動機や経緯に酌むべき点は一切見当たらない」などとして、

検察の求刑通り無期懲役を言い渡しました。

弁護側は、「本人と協議して控訴を検討する」としています。

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