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世界文化遺産登録で観光客増も 荒海の12月は前年と変わらず『佐渡島の金山』冬場のターゲットは?

BSN新潟放送 / 2025年2月2日 12時28分

BSN

2024年7月に『佐渡島の金山』が世界文化遺産に登録されてから半年が経った今、かねてより課題と言われている「冬のシーズン」を迎えています。

世界遺産登録が決まった夏の季節は、観光のハイシーズンと重なり、島は観光客で混みあいました。

【記者レポート(2024年7月)】
「午前10時なんですが、こちらの駐車場、ほぼ満車状態になっています…」

しかし、1月31日午後1時の『史跡 佐渡金山』の駐車場には、車が1台もありませんでした。

『佐渡島の金山』は、2024年7月に世界文化遺産に登録。
その後の8~12月に島を訪れた島民以外の人の数は、前の年と比べ8.7%増。
およそ1万9500人増えました。

特に10・11月は、前年比で11~12%の増加。


一方で、観光のオフシーズンとなる12月は2.1%の増加にとどまっています。

この数字について新潟県の花角英世知事は、
「オーバーツーリズムよりは、ジワジワと効果が出てくる方が良いのでは」
と話しています。

佐渡島内で宿泊施設を運営する『サンフロンティア佐渡』の前田秋晴専務も、観光客数の“変化”を実感しています。

「世界遺産効果だね、と言われるのはこの10月と11月。これはすごかったです。伸びてきました」

佐渡観光交流機構によりますと、島内の宿泊者数は8~11月は前の年と比べて、2~7%ほど増えましたが、海が荒れる12月は前年とほぼ変わらないということです。

「12月になったら、また普通の冬の佐渡観光になって、やっぱり非常に厳しい状況になっています…」

サンフロンティア佐渡では、海外富裕層をターゲットにした旅行パックに大きな反響があったそうです。

「新潟からヘリで来られて、まずは世界遺産を“上空から”見る…」

百貨店・高島屋と共同で売り出したこの旅行パックは、新潟市からヘリコプターで島に入り高級ホテルに宿泊するもので、なんとお値段は2泊3日で300万円!
数十人から応募があったということです。

【サンフロンティア佐渡 前田秋晴専務】
「佐渡を本当に観光で元気にするために必要なのは、インバウンドですよね」
「海外からのお客様をいかに増やすか。今は少ないので…」

佐渡市の渡辺竜五市長も、観光が落ち込む冬場には長期滞在する訪日客を狙うと明言していて、今後は『海外への周知』がカギとなりそうです。

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