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短時間に一気に雪が… なぜ新潟で“記録的な大雪”に? 専門家が語るポイントは「温暖化」と「風」

BSN新潟放送 / 2025年2月10日 19時38分

BSN

今回の“記録的な大雪”は新潟地方気象台も予想することができませんでした。
なぜ予想を上回る記録的な大雪となったのか…ヒントは「風」と「温暖化」にありそうです。

新潟地方気象台 土田覚統括予報官
「注意報級の大雪を見込んでいましたけど、それよりは多くなったと」

先週7日金曜日の午後4時40分ころ、新潟地方気象台が発表した下越地方の平地での予想降雪量は、翌日の夕方までの24時間で多くても40センチでした。

注意報や警報の発表には基準があります。
下越の平地での基準は、注意報は6時間で15センチ、警報は6時間で30センチの降雪が見込まれる場合です。しかし、今回はその30センチの雪が半分の3時間で降ったのです。

新潟地方気象台 土田覚統括予報官


「これが見込みでは北へ上がるとか移動する見込みがあったので、そこまで長くは続かないという予想でした」

なぜ予想を上回る大雪となったのでしょうか。
気象に詳しい新潟大学の本田明治教授も「予想外の大雪だった」と話します。

新潟大学 本田明治教授
「ちょうど新潟付近ですね、一番この雪の強いところが佐渡の南から、これは停滞していた」

当時の雲の動きを見ますと、降雪量が多いことを示す濃い青色の雲が新潟市周辺にかかっているのが分かります。いわゆるJPCZです。

この帯状の雪雲が発生した要因のひとつは『温暖化』にあります。
本田教授によりますと、日本海は近年海水温が上がっていて、大量に水蒸気を放出するため、こうした雪雲が発生しやすい状況にあるといいます。

そして、この雲が新潟市の上空に停滞したのは『風』が関係していました。

新潟大学 本田明治教授
「海からの風と内陸の風がぶつかると、より雪雲をとめる効果があるんですね」

冬型の気圧配置では、県内は北風、つまり海の方から風が吹くのが通常です。
雪が降り始めた夕方ごろ、海側とは反対の内陸から風が吹いたため、2つの風がぶつかり、その場で雪雲がとどまったのです。

また、集中する雪雲の範囲は幅が狭いことが多いため、予想が難しいそうです。

新潟大学 本田明治教授
「どこかにかかることは分かっても、それがどのぐらいの時間継続するかというのが、また難しい」

これについては新潟地方気象台も…

新潟地方気象台 土田覚統括予報官
「狭い範囲での大雪ということになりますので、なかなか予想が難しい現象で、かつ短時間での現象なので、なかなか予想は難しかったかなと」

今回、記録的な大雪となった新潟市。新潟地方気象台や本田教授は予測することができない、記録的な大雪は今後も起こりうるとしています。

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