LINEカードはお得? まだ現金を使っている人のための「おすすめカード7選」

文春オンライン / 2019年3月20日 6時0分

写真

©iStock.com

 シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。この春以降にLINE、楽天、アップルなどアプリと連携させる新しいクレジットカードが続々登場する予定です。また、政府も消費税10%導入に向けてキャッシュレス決済へのポイント還元制度を実施する予定で、来月には決済事業者が発表される見込みです。既に三井住友カードは3月1日より、大手コンビニのセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンで利用するとポイントを5倍にするなど各社キャッシュレス化に向けて施策を打ち出しています。

 日本よりキャッシュレスが進んでいるシンガポールでは財布を持たない人も増えています。彼らは携帯アプリのQRコードをかざして決済したり、銀行アプリで割り勘の支払いをしており、財布を持ち歩く必要がなくなっているのです。私自身も持ち歩くのはカードケースのみになりました。将来的にはスマホだけを持ち歩けば、ほぼ全てアプリで決済できるようになりそうです。iPhone ユーザーは、アップルカードの登場で、現金を持ち歩く習慣がなくなるかもしれません。

 新しいカードも増えている中、いま、本当に持つべきクレジットカードを見直してみましょう。

ポイントの還元率と交換しやすさを比較しよう

 さて、新しい決済方法が注目されているとはいえ、基本の原理原則は変わりません。クレジットカードはポイントが貯まって便利な反面、後払いなので使い過ぎるリスクを伴います。アプリをかざすだけで決済できるようになれば、お金を使う重みはますます減っていくでしょう。また、複数枚保有していると決済日などの管理も大変です。お得なカードが増えるということでたくさん作り過ぎるのは禁物。ポイント還元率が1%ならば、10万円利用してやっと1000円にしかなりません。ポイント還元率を見極めて、普段使うカードはメインとサブと2枚に絞りましょう。

 メインカードは、幅広いお店で1%以上のポイント還元率のカードを選ぶことが鉄則です。標準的なクレジットカードの還元率は0.5%程度で、自社系列など特定の加盟店では還元率が高く設定されています。しかし、特定の加盟店で還元率が高いカードをたくさん作ると枚数が増えて管理が難しくなります。そこで、特定のお店で高いポイントが付くクレジットカードよりも、幅広いお店で1%以上還元率のあるものをまずは1枚選びましょう。

 また、これから新たにクレジットカードを作る場合は還元率だけではなく、ポイント交換のしやすさを確認しましょう。せっかくマイレージを貯めたのに繁忙期には予約ができないなんてことはよくあります。ポイントと交換できる商品の中に、欲しいものが見つからない場合もあるでしょう。

 そんな人は、キャッシュバックを受けることができるクレジットカードを選ぶのも手です。100円分の代金をクレジットカードで支払ったら、99円で請求が来るなど、実質値引きをしてくれるクレジットカードもあります。シンガポールのクレジットカードはこのスタイルが主で、利用額の1.5%から5%が値引きされます。カード運営会社からすれば、商品発送などと比べて手間がかからない分高還元にできるのでしょう。

年会費の元は取れている?

 クレジットカードを整理する際には、年会費の元が取れているのかを確認しましょう。ステータスカードが好きな人もいますが、お金に強い人はステータスよりも実利を取る傾向があります。できれば年会費無料のクレジットカードを選びましょう。年会費が必要な場合も、年間の使用額によって会費が無料になるカードもあります。年会費が十数万円かかるステータスカードはサービスを受けている量や質とコストを天秤にかけて考えてみましょう。クレジットカードの年会費は大きな固定費になるからです。

 また、そのカードにデメリットはないか確認をしましょう。例えば、初期設定がリボ払いになっている「ミニマムペイメント方式」のクレジットカードなどには注意が必要です。リボ払いと理解していればよいですが、一括だと思っていたらそうではなかったという場合もあるようです。

オススメのクレジットカード7選

 それでは、私がオススメするクレジットカードをご紹介します。基本的に一般加盟店で1%以上の還元率で年会費が無料になるもの(一部条件付き)をオススメします。ただし、出張など頻繁にフライトを利用する人やマイラーは年会費を払っても航空系のクレジットカードがよい場合もあります。

● LINEPayカード
年会費無料。一般加盟店最大2%など。
現在は、JCB加盟店の国内外約3000万店で使うことができ、事前にチャージしておけば、国内外のJCB加盟店であればどこでもクレジットカードのように利用できる。 Visaブランドとの提携が発表 され、3%の高還元クレカが登場しそう。

● 楽天カード
年会費無料。一般加盟店1%(楽天市場などの利用時の還元率+1~2%)。ポイントアップデーに買い物をすると上乗せも。
楽天ペイ、楽天Edy、楽天ポイントカードが1つのアプリに統合予定 で、楽天スーパーポイントの還元率が1%の楽天カードを楽天ペイに登録すると、楽天ペイの還元率0.5%+楽天カードの還元率1.0%=総還元率1.5%にアップする可能性がある。

● P-oneカード
年会費無料。ポイント還元率1%。
利用額からあらかじめ1%引かれた額が請求されるキャッシュバックカード。ポイントの有効期間や交換単位を気にする必要のない便利なカードです。

● リーダーズカード
年会費は初年度無料で次年度以降は2500 円+消費税(年間30万円以上の利用で次年度無料)です。還元率は1.25%(キャンペーンで上乗せあり)

交通系カード
● ビックカメラSuicaカード
初年度年会費無料。年1回の利用で次年度も会費無料。ポイントの実質還元率はJR東日本で1.5%、一般加盟店は実質1%(0.5%分のビックポイントと1000円に付き2ポイント=0.5%相当のJRE POINT)。オートチャージでポイントがたまるのも便利。

買い物が好きな人は
● タカシマヤセゾンカード
年会費無料。高島屋で買い物した場合の還元率は2%。年間の利用額に応じて1~3%プラスされる(食料品も1%付く)。一般加盟店は還元率1%。

マイラーは
● JALカード
一般加盟店0.5%、 年会費(税込)2160円から。家族会員カードにすれば、家族のマイルも合算でき、効率的にマイルを貯めていける。年会費はかかるものの、付帯保険、ラウンジが無料で利用できるなどステージに応じた特典も。

 使い慣れたクレジットカードから新しい物に切り替えるのは一手間ですが、クレジットカード払いの固定費を見直すよい機会にもなります。サブスクリプションサービスが流行っている背景から、利用していないのに取られ続けているサービスは多いもの。毎月の明細に目を通すのはもちろん、年に1度はカードの見直しをするのもおすすめです。

いま還元率が低いカードでも、すぐに解約する必要はない

 この10年間、クレジットカードをウォッチしてきましたが、サービスを辞めた会社、ポイント還元率を改悪した会社、逆に新勢力として高還元率を付与する新たな勢力が出てきました。利用者が多く、高還元率を付与できるサービスは移り変わっていくので勢いのある勢力を利用して、賢くポイント還元を受けるのが手です。

 日本のクレジットカードは世界的に見ても、為替手数料のレートがよい(ポイントも貯まる)ので、海外で買い物をする際にも状況に応じて日本のカードを利用することがあります。他方で、日本のカードは不正使用などが起きやすい(海外のクレジットカードは暗証番号の桁数が多く、ネットショッピングも2重認証になっている場合も)ので明細にしっかり目を通して管理を怠らないようにしたいですね。

 消費増税に向け、今後新たな情報が続々と出てくるでしょう。政府のポイント還元制度は今年の10月から9ヶ月間。大手カード会社でも、三菱UFJニコス、三井住友カード、UCカード、JCBはポイント還元制度を利用する決済事業者になり、高還元率カードになる可能性があるので、焦ってすぐに解約するのは禁物です。情報を取捨選択し、増税前に現在利用しているカードを見直して賢くクレジットカードを選びたいものです。

(花輪 陽子)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング