『まだ結婚できない男』阿部寛 189 センチの高身長で仕事が減ったあの頃

文春オンライン / 2019年10月8日 11時15分

写真

次女誕生時は48歳だった ©文藝春秋

 2006年に放送された阿部寛(55)主演の連ドラ『結婚できない男』(フジ系)が、『まだ結婚できない男』として13年ぶりに復活。8日にスタートする。

「不器用な独身の建築家が主人公のコメディーですが、前作は平均17.1%の高視聴率を記録。阿部がひとり焼肉を食べるシーンは“1人焼肉”ブームのきっかけにもなった。翌年に阿部が15歳年下の元OLと結婚した際は、会見で『結婚できない男が結婚することになりました』とネタにしました」(放送記者)

 以来十有余年。昨年来、ドラマの強化を図っていたフジが続編を検討。阿部も了承したという。

「私生活では2人の娘の父親になった阿部ですが、新作では13年後の53歳で、未だ独身という設定になっています」(同前)

 今では押しも押されもせぬ大物俳優の阿部だが、道のりは平坦ではなかった。中央大理工学部在学中に姉の勧めで男性誌のモデルに応募。人気モデルとして活躍した後、1987年、映画『はいからさんが通る』で南野陽子(52)の相手役を務め、華々しく俳優デビューを飾った。

189 センチの身長が俳優業では足かせに?

 だが、モデルとしては最大の武器だった189センチの長身が足かせになった。

「相手役の女優とツーショットになった時、画面上のバランスを取りにくいのです。親子ならいいが、恋人役は難しい。典型的な二枚目なのに恋愛ドラマにあまりお呼びがかからず、仕事は次第に減少。テレビや週刊誌の『あの人は今』企画の“捜索対象”になったことも。モデルから俳優への転身は王道ではあるが、同じモデル出身の草刈正雄(67)も一時は二枚目の役しか来なくて伸び悩んだように、往々にして壁に突き当たる」(芸能デスク)

 局面打開のきっかけとなったのが故・つかこうへい氏の舞台『熱海殺人事件』(93年)で演じたバイセクシャルの刑事役だった。それまであまり発揮されなかったコミカルな一面が注目され、脇役として存在感を高めた。そして2000年から始まった、仲間由紀恵(39)とコンビを組んだ『TRICK』(テレ朝系)シリーズで完全復活。映画『テルマエ・ロマエ』(12年)では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した。

「NHK大河ドラマにも5本出演していますが、『義経』(05年)で演じた平知盛が圧巻。壇ノ浦で碇(いかり)を結んだ縄を体に巻き入水するシーンは『長身の阿部ならではの迫力』と賞賛された。二枚目ゆえのシリアスさと二枚目ながらコミカルというギャップの双方を出せる、他に似たタイプのいない俳優です」(テレビ誌記者)

 仕事できる男。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年10月10日号)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング