池上さんが振り返る“内閣改造” ポイントは「誰から見て『適材適所』か」

文春オンライン / 2019年10月8日 5時30分

写真

萩生田光一氏 ©AFLO

Q 今回の内閣改造は「適材適所」?

 第4次安倍第2次改造内閣で、加計学園問題の中心人物の一人だった萩生田光一氏が文部科学相に起用されて、驚きました。今回の内閣改造は「適材適所」だと思いますか?(60代・男性・無職)

A 誰から見て「適材適所」か、という話ですね。

 これは誰から見て「適材適所」か、という話ですね。

 安倍総理は友人思いであることが知られています。自分に尽くしてくれる人を守り、恩義に少しでも報いようとするのです。これに感激した知人たちは、一層尽くすようになるという構図です。安倍総理にとって、これこそ「適材適所」です。

 加計学園問題で自分に尽くしてくれた人に報いた。それだけのことですね。この大臣が就任して、文部科学省の中にどれだけ無力感や戸惑いが広がったか、というのは想定の外なのでしょう。

 これ以外の大臣に関しても、「滞貨一掃」などと評する人がいます。内閣改造がないまま時間が過ぎると、「そろそろ自分も大臣になっていい頃だ」とソワソワする人たちが大勢出てきます。この人たちをなんとか処遇しないと、不満が噴き出てくるのです。

 これまで名前を聞いたこともない大臣が続々誕生しましたでしょう。実力で大臣の座を勝ち取ったとは言いにくい人たちが混じっているのです。

 こうした大臣が失言をするのではないかと手ぐすね引いているのが報道陣です。いずれ、その“成果”が出てくるのでしょう。

(池上 彰)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング