「ジャパンを“上から目線“で見るのはもうやめよう」ラグビー史上初8強を海外はどう報じた?

文春オンライン / 2019年10月14日 1時28分

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試合後に握手を交わす田村優とスコットランドのジェイミー・リッチー。2人は試合中にもみ合うシーンもあった ©getty

 日本ラグビーの歴史が動いた。

 10月13日、世界ランク8位の日本代表がスコットランド(同9位)を28-21で下し、史上初の決勝トーナメント進出(試合後に日本は同7位に)。

 では、ラグビーの母国・イギリスのメディアはこの歴史的快挙をどう報じたのだろうか。

◆◆◆

「日本ほど大会を盛り上げているチームはない」

 まず高級紙ガーディアン(The Guardian)から見てみよう。オンライン版で下記のような見出しで日本の戦いを速報で伝えた。

 “Japan hang on to reach Rugby World Cup last eight and send Scotland out”
「日本が“踏ん張って”8強進出。スコットランドは敗退」

 さらに記事の本文では下記のように手放しで称賛する。

「今大会のW杯を日本ほど盛り上げているチームは他にない。そしてまたしてもラグビー界に衝撃の(electrifying)結果をもたらした。ブレイブ・ブロッサムズ(Brave Blossoms = 勇敢な桜の戦士たち)は初めて決勝トーナメントに駒を進め、あの“ブライトンの奇跡”から4年が経ち、再び南アフリカと対戦することになった」

「日本のことを“上から目線で”ティア2というレッテルを貼っていた人々も今日を境にいなくなるだろう。アイルランド戦(9/28)のように、日本は時にスコットランドを圧倒し、4トライ以上の価値を見せた」

 一方、イギリスの公共放送局BBCはオンライン版で次のような見出しでこの一戦を報じた。

 “Japan 28-21 Scotland: Gregor Townsend's side out of Rugby World Cup”
「日本28-21スコットランド。グレゴー・タウンゼントのチームはW杯を去った」

 記事の本文はこう続く。

「グレゴー・タウンゼント(スコットランド監督)のチームは開催国日本よりも4以上の勝ち点(ポイント)が必要だった。フィン・ラッセルのトライで先制し、後半には猛烈な追い上げを見せたが、ついに届かなかった」

「松島幸太朗、稲垣啓太、福岡堅樹の3人が前半のうちにトライを決め、さらに福岡は後半早々に“かっ飛ばして”トライ。日本初の決勝トーナメント――次の日曜の南アフリカ戦を確保した」

「台風19号から24時間以内に試合が行なわれたことが奇跡だ」

 BBCはさらに記事内で試合前の台風19号の影響についても触れている。

「土曜日の台風『ハギビス』(Hagibis=19号)は日本に甚大な被害をもたらした。そのあと24時間以内に、そもそも試合が行なわれたことは小さな奇跡で、会場を整備した人々に賛辞の声が上がった」

 そして記事の最後には気になるデータが紹介されている。

「ティア1以外の国で決勝トーナメントに行くのは今回の日本でわずか4回目だ(前回は2007年のフィジー)」
「日本はW杯で6連勝中。これ以上の連勝記録を持っているのはオーストラリア、イングランド、ニュージーランド、南アフリカのみである」
「ティア1以外のチームがティア1の2チームをW杯1大会で下すのは1991年、95年のサモア以来だ」
「日本代表のW杯最多出場記録(13試合)を塗り替えたルーク・トンプソン(38歳)は、W杯の大会史上で3番目に年長の出場選手となった」

 ガーディアンも伝えているように日本は次の日曜日、20日に“ブライトンの奇跡”から4年、南アフリカと4強を懸けて戦う。再び世界を盛り上げる熱戦を期待したい。

(「文春オンライン」編集部)

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