皇后雅子さまが「自然体の笑顔」を見せる時 ベテラン皇室担当カメラマンが捉えた「素顔」

文春オンライン / 2019年10月22日 6時30分

写真

©河崎文雄

 10月22日に「即位礼正殿の儀」を迎えられる天皇皇后両陛下。5月の「即位後朝見の儀」と一般参賀で見せられた両陛下の穏やかな笑顔は新時代の幕開けを感じさせた。

 35年にわたって週刊誌「女性自身」(光文社)の皇室担当カメラマンを務めた河崎文雄さん(75)は、「両陛下の笑顔は、私たちに安心を与えてくれます。とくに雅子さまは、外国での晴れやかな笑顔が印象的」と話す。皇后雅子さまの笑顔をとらえたショットから選りすぐりを紹介してもらった(写真は文春オンラインで限定公開しています)。

◆◆◆

「新婚旅行」で雅子さまが見せた色彩鮮やかなファッション

 両陛下は1994年(平成6)11月にサウジアラビア、オマーン、カタール、バーレーンを公式訪問されました。ご結婚後初の海外でしたから「皇太子ご夫妻の新婚旅行」といわれました。私は日本から政府専用機に同乗して約2週間をご一緒しました。

 雅子さまのファッションといえば、原色の服を思い浮かべる方もいるでしょう。とくに海外では、晩餐会など華やかな場にお出ましになるので、目に鮮やかな色の服を好んで着られるようです。

 中東のイスラム教国では、女性が着飾って外出することはほとんどないそうです。だから国賓を迎えるときなどに、王族の女性や要人の奥さまたちは、ここぞとばかりにゴージャスな服を身にまといます。雅子さまの服装も、それに負けない色彩の鮮やかさでした。

雅子さまが“自然体の笑顔”を見せられるのは……

 天皇皇后両陛下は、外国で取材すると実に明るくイキイキとした表情が多いという印象があります。国内のご公務でおふたりがずっと並んでおられるのと違って、外国の式典や晩餐会では、陛下と雅子さまが少し離れて別々に要人たちと会話されることがあります。

 元外交官の雅子さまは、もちろん物怖じすることなく、とても自然体でおられるようです。そういう場面で、とてもいい笑顔が撮影できることがありました。これからは外国でもっと自由に振る舞われて、両陛下の素敵な笑顔をたくさん見せていただきたいと思います。

愛子さまを胸に抱いて、すべり台を楽しまれた日

 小さなお子さんと遊んでいると、童心に戻って楽しくなるのは私たちと一緒。愛子さまを胸にすべり台を楽しまれる雅子さまはまさにそうでした。2003年(平成15)7月に、ご一家で「神宮外苑にこにこパーク」へお出かけになったときの一枚です。愛子さまはこの公園がお気に入りで、とくに滑り台は何度も繰り返して遊んでいました。

 愛子さまは1歳7カ月。一般の公園にデビューしたのは2カ月前のことで、赤坂御所の近くにある新宿区のみなみもと町公園でした。

雅子さまの“優しいまなざし”にシャッターを切った

 皇室関係の報道といえば、式典の様子やお言葉などを伝えるのが一般的ですが、女性週刊誌のカメラマンは、ご公務以外の場面でもお人柄や近況をお伝えしようとカメラを構えます。とくにお子さんが一緒のときは、家族としての柔らかくていい表情が見られるものです。

 これは愛子さまが歩けるようになられた頃。愛子さまにむける優しいまなざしに、わが子を慈しむ“お母さん”を感じながらシャッターを切りました。

 静養中だった雅子さまは午前中の初回だけに参加され、1年ぶりのご公務と話題になりました。この日は上皇上皇后両陛下はじめ皇族の方々が7回お出ましになり、7万5000人が詰めかけました。

紀子さまとは「姉妹のように」親しげに

 雅子さまと紀子さまが親しげに談笑されていたのは、上皇上皇后両陛下が外国ご訪問に出発されたときのこと。「姉妹のように仲のよいおふたり」と言われたこともある写真です。おふたりに共通の話題って何だろう?と気になりますね。

「雅子と登る山が好きなのです」とお答えになった陛下

 天皇皇后両陛下は97年(平成9)8月に福島県の磐梯山を登られました。雅子さまは青系の登山服が多かったのですが、この日は赤系の装いでお出ましになりました。私たちが撮影しやすいように、よく笑顔をむけてくださった頃です。

 おふたりが初めて山登りをされたのは94年(平成6)6月。それまで山登りの計画は2度あったものの、いずれも天候が悪くて中止となり、ご結婚から1年後に東京の高水三山でやっと実現しました。

 当初は「元外交官が殿下の健脚についていけるのか」と心配する声も聞かれましたが、それから陛下といくつも高い山に登られ、「なかなかの健脚だ」と取材陣の見る目も変わりました。陛下にある方が「山登りのどこがお好きなのですか?」と質問したら、「私は山登りが好きというわけではなく、雅子と登る山が好きなのです」とお答えになったという話も伝わっています。

 天皇皇后となられてからも、おふたりでご一緒に山を登る時間があればいいですね。

写真=河崎文雄

取材・構成=熊谷祐司

◆◆◆ 

 本記事では紹介していない、河崎文雄さんが撮影した天皇皇后両陛下の「とびきりの笑顔」を選りすぐったグラビア「天皇皇后のベストスマイル」ほか、「新天皇・雅子皇后65人の証言」は 「文藝春秋」11月号 に掲載されている。

(河崎 文雄/文藝春秋 2019年11月号)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング