【眞子さまご結婚問題】自由な恋愛か、安定的な皇位継承か 安倍首相が本命視する”お相手男子”

文春オンライン / 2019年12月19日 6時0分

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台風被災者支援の「アナと雪の女王2」チャリティー上映会に臨まれる眞子さまと佳子さま(12月10日、東京・六本木) ©共同通信社

「秋篠宮家の長女・眞子さまには小室圭さんではなく、別の方と結婚していただきたいものです」

 ある宮内庁元幹部は、こう心情を吐露した。来年の4月19日、秋篠宮さまが事実上の皇太子に当たる皇位継承順位第1位の皇嗣となられたことを国の内外に示す立皇嗣の礼が執り行われる。安倍政権は、一連の御代替わりの儀式を締めくくるこの行事が終わるのを待って、いよいよ「安定的な皇位継承の確保策」について検討を開始する。

安倍総理としては、女性宮家を認めるわけにはいかない

 宮内庁関係者が語る。

「一般的には旧民主党の野田政権下で論点整理が行われた女性宮家創設の是非について議論が始まると思われていますが、安倍総理の意中にあるのはあくまでも旧宮家の皇籍復帰です。万世一系と称される皇室の伝統的な男系男子による皇位継承の〝死守〟を掲げる安倍総理の支持層である保守派の意向を無視できない安倍総理としては、男系男子の継承を否定する女系天皇は絶対に認めるわけにはいきません。

 保守派と呼ばれる人たちは、女性宮家の創設を認めれば、過去に10代8人の前例がある男系の女性天皇の誕生につながりかねないと危惧しています。男女平等の考え方が定着している現代では、女性天皇を認めれば、その子供にも皇位を継ぐ権利があるはずとする女系天皇容認論が必ず台頭するでしょう。だから安倍総理としては、女性宮家を認めるわけにはいかないのです」

 旧宮家とは、終戦後の1947年に皇籍離脱をして一般人となった元皇族たちが所属していた11宮家のことを意味する。具体的には伏見宮家、東伏見宮家、久邇(くにの)宮家、東久邇宮家、北白川宮家、竹田宮家、梨本宮家、山階宮家、閑院宮家、朝香宮家、賀陽(かやの)宮家である。

 旧宮家は皇族の身分を離れてから70年以上が過ぎており、皇族だった経験を持つ人たちは生存していても、いずれも高齢であるため、皇族の候補となりうるのは元皇族ではなくその子孫ということになる。だから〝復帰〟ではなく新たに皇族になると表現すべきだろう。

旧宮家は北朝3代の崇光天皇がルーツで「皇室とは遠縁」

「旧宮家の子孫を皇族にするという案が、どれだけ国民の支持を得られるのかはここでは置いておくとして、安倍総理が本命視しているとされるのが旧東久邇宮家の子孫です。旧宮家はいずれも北朝3代の崇光天皇をルーツとしています。現在の皇室とは遠縁すぎることが欠点なのです。しかし、東久邇宮家は久邇宮家の第9王子だった稔彦(なるひこ)王が明治天皇の第9皇女だった聡子(としこ)内親王と結婚して創設されたものです。

安倍総理が本命視する「旧東久邇宮家の子孫」とは

 また、その第1王子の盛厚(もりひろ)王は昭和天皇の第1皇女で上皇陛下のお姉さまに当たる成子(しげこ)内親王と結婚して3人の男子をもうけています。その子孫に複数の未婚の男子がいるというのです。女系の血縁ではありますが、親戚としては天皇家に近いうえに、稔彦王は終戦直後に第43代内閣総理大臣に就任しており、皇族としては憲政史上唯一の総理経験者です。11月20日に首相としての通算在職日数が桂太郎を抜いて憲政史上最長となった安倍総理が稔彦王にシンパシーを感じても、不思議ではないのです」(同前)

 皇室の未来が安倍総理のシンパシーに左右されるのは、いかがなものかと思う向きもあるだろう。ただ、安倍総理が本命視しているのは間違いないようだ。では、安倍総理が描く旧東久邇宮家の子孫を皇族にするためのシナリオとはいったいどういったものなのだろうか。

「皇室には現在、独身の女性が天皇家の長女・愛子さま、眞子さま、秋篠宮家の次女・佳子さまの内親王お三方と、三笠宮家に籍を置かれている故寬仁さまの長女・彬子さま、次女の瑶子さま、高円宮家の長女・承子さまの女王お三方がいらっしゃいます。この方々とご結婚して、宮家を継承したり、新たな宮家を創設したりするという方法があります。女系天皇断固反対派にも女性宮家容認派にも受け入れやすいシナリオと言えるでしょう。ただ問題は、未婚の女性皇族にとってはパートナー探しの選択肢を限定されてしまうという点です。

 ましてや小室さんとのご結婚に拘泥されている眞子さまにとっては、到底あり得ない選択肢ということになります。そうなると後継者のいない宮家に養子として迎え、時間をかけて皇族としての振る舞いを学んでもらい、いずれ宮家の当主となってもらうしかないでしょう。皇室に嫁ぐ民間人の女性のお妃教育と似たイメージです。民間人だった人にいきなり宮家を創設させて『あしたからあなたは宮家の当主です』と言っても、国民も本人も困惑するだけですから」(同前)

生前退位と同様に皇室典範の特例法が必要になるが……

 養子となると、皇室への養子縁組を禁止している皇室典範がネックとなる。その場合、上皇陛下の退位を実現させたケースと同様に、皇室典範の特例法が必要になるが、安倍総理としては1度経験しているだけに、現実的な選択肢と感じているのかもしれない。

 東久邇宮家の盛厚王の長男・信彦王は2歳で皇籍離脱したが、東久邇信彦として叔父の上皇陛下と長年交流を続けてきた。今年の3月20日に亡くなる少し前には、退位前の上皇・上皇后両陛下がお忍びでお見舞いに行かれている。こうした点も、安倍総理が旧東久邇宮家の子孫を本命視する背景にはあるのだろう。

女性宮家はもともと眞子さまに残ってほしいという思いから

「眞子さまにはお幸せになっていただきたいというのは、ご成長を見守ってきた私たち宮内庁の元職員や、古株の職員にとっては共通の思いです。無理に旧宮家の子孫とお見合いをしてまで皇室のためにご自身を犠牲にされる必要はないはずです。ただ、小室さんと結婚して本当にお幸せな未来があるのでしょうか。女性宮家創設という話はもともと、上皇陛下の初孫である眞子さまに皇室に残っていただいて、弟の悠仁さまをお支えして欲しいという上皇陛下の思いから出てきたものだと庁内では言われています。失礼を承知で言えば、小室さんだったら、旧宮家の男性の方がいいと思ってしまうのは私だけではないのではないでしょうか」(冒頭の宮内庁元幹部)

 安定的な皇位継承の確保という重要な課題にも影響を与えかねない眞子さまのご結婚延期問題。問題を長期化させても逃げ切ることはできないということに、眞子さまがまだ気付かれていないというのは致命的としか言いようがないだろう。旧宮家のパートナーと結婚していただきたいとは決して思わないが、やはりお相手を間違えていると感じている国民はかなり多いということを、知っておられるのだろうか。もはや「恋の病」などといった言葉では片づけられない段階にまで事態はきてしまっているのだ。眞子さまは今、皇族としてのご自覚が問われている。

(朝霞 保人/週刊文春デジタル)

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